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藤井フミヤ、33年目の決断 「心機一転」自主レーベルから4年ぶりアルバム

オリコン 7月12日(火)15時0分配信

 4年ぶりのオリジナルアルバム『大人ロック』をリリースする歌手の藤井フミヤ(54)。このアルバムから、自主レーベルでのリリースとなる。1983年にチェッカーズのリードボーカルとしてデビューして以来、93年にソロデビュー後も常にメジャー街道を歩んできた。なぜ、いま、インディーズなのか!?

『大人ロック』初回限定盤と通常盤でJK写

■余力があるうちにインディーズで試したい

――メジャーレーベルから独立し、自主レーベルを選んだ理由は?

 「時代の流れというか、音楽の聴き方、“持たれ方”が変わったよね。アーティストとして余力があるうちにインディーズで試したい、と思って。やったことがないから、やってみたらどうなるんだろうというワクワク感、ポジティブな気持ちが大きいね」

――具体的に何か違いを感じていますか?

 「世間にちゃんと届けるための宣伝、プロモーションをどうするか、だね。いままでレコード会社がやってくれていたことを自分たちでやらなきゃいけない。メジャーレーベルにはメジャーだからこそできることがあって、その恩恵を受けてきたわけだけど、自主レーベルだからできることもあると思うし。すべてうまくはいかないかもしれないけど、失敗したらそれを糧にして、次、うまくやればいいと思うし。とりあえずやってみないとね」

――自主レーベルならではのメリットとして感じることは?

 「自分のペースで音楽を作れることかな。パッと思いついて作ったものをすぐ配信することもできるし、納得いくまで時間をかけてアルバムを作ることもできるし。自由にやっていきたい」

――ここ(取材場所)は新しいスタジオですよね。

 「そう。事務所もスタジオも引っ越して、2016年はいろんな意味で心機一転、新しい一歩を踏み出した感じはあるね。あとは作品がちゃんと世間に届いて、たくさんの人に聴いてもらえたら、と思う」

■大人とは“余裕”がある人 自分はバンドの人間だなって

――『大人ロック』のサウンドプロデューサーは、フジテレビのバラエティー番組から生まれた「友よ」でタッグを組んだ大島賢治氏(ex. THE HIGH-LOWS/忌野清志郎&The 2-3’s)。作曲家陣には松本孝弘氏、coba氏、屋敷豪太氏らが名を連ね、バラエティーに富んだ楽曲が全11曲、集まりました(通常盤に収録のボーナストラック除く)。

 「だいたい飲み屋で決まったね(笑)。『曲書いてくださいよ』『いいよ』『本当に?』『ほんとに書くよ』『じゃ、お願い!』。そんな感じ(笑)」

――作詞はフミヤさんが全曲担当されていますね。

 「もはや作詞に関しては職人みたいなものだから、いくらでも書ける。とはいえ、自分で歌うものでもあるので、自分の心に響いてこないとダメだし。何度も手直しして、言葉を選び抜いたら、今回、めちゃくちゃ横文字が少なくなったね(笑)」

――タイトルにもなっている「大人ロック」とは?

 「今回のリード曲でもある『GIRIGIRIナイト』の仮タイトルが『otonarock』だった。『GIRIGIRIナイト』は作曲も大島さんで、自分の根本はここだな、と思った曲。オーケストラの演奏で歌ったり、ジャズっぽい編成でライブをしたり、いろいろするけれど、やっぱり自分はバンドの人間だなって。そこから『大人ロック』というコンセプトが生まれたし、そのままアルバムのタイトルにしました」

――曲順にこだわりは?

 「ないね。こっちが考えた曲順どおりに聴いてくれなんて、一切思わない。1曲買いするのが当たり前の時代だからね。感覚的なことだけど、全体的に聴きやすいように並べたつもり。まとめて聴いてみると、一曲一曲のクオリティーは高いし、とてもいいサウンドにまとまったと思う。大島さんとの出会いは大きかったね」

――フミヤさんが思う“大人”とは?

 「よくわからないけどね(笑)。年齢的には十分、僕も大人と言われるけど。ひとつ思うのは、余裕がある人は大人かもね。そういう意味では、余裕は多少はあるかな。多くを求めすぎず、真面目にやっていれば自然と出てくるくらいの余裕。夏休みの宿題も毎日真面目にやっていれば、夏休みの最終日まで余裕を持って遊べる感じ(笑)。50歳くらいでのんびりしようと思ったら、全然そんなわけにはいかないけど。9月からは全国ツアーも始まるし、体力づくりと健康が一番大事になってくる、それも大人だね(笑)」

最終更新:7月12日(火)16時59分

オリコン