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授業参観後の保護者のフォロー次第で子どもの学びへの意欲は伸びる

ベネッセ 教育情報サイト 7月12日(火)12時1分配信

学校での子どもの様子を見ることができる授業参観。授業参観後の保護者のフォロー次第で、子どもの学びへの意欲をぐっと伸ばすことができると言います。私立の小中一貫校に長年勤め、現在は作家、教育評論家として活躍されている中井俊已先生にうかがいました。

よかったところをまずほめて

授業参観に参加すると子どもの言動で気になることが見つかるかもしれませんが、それらを注意するよりも先に、まずはよかった点からほめてあげましょう。その際に注意したいのは、「○○ちゃんよりよく手を挙げていたね」などと、人と比較しないということです。子どもが周囲の人との順位ばかりを気にするようになり、失敗を避けたり、1番以外はダメだという思考になったりしてしまうからです。

比較するのであれば、過去の子ども自身がよいでしょう。「去年の授業参観よりも、たくさん手を挙げられたね」「今年は、大きな声で発言できたね」というように、その子の成長が自分でもわかるように具体的にほめてあげることがよいと思います。そうして、よかったところをほめたあとに、子どもの様子で気になることがあった場合は、まず理由を聞いてあげましょう。

例えば、手を全く挙げなかったのが気になった場合は、まず本人にそのときの気持ちを聞いてあげるのです。「わかっているけど手を挙げるのが恥ずかしかった」のであれば、「ほかの保護者もたくさん来ていたから緊張しちゃうよね」と子どもの気持ちを受け止めてあげたいですね。そのうえで、「ノートにはきちんと答えが書けていたね」「よい姿勢で授業が聞けていたね」などと、違う角度からの視点で子どもの様子のよいところをほめて、子どもに自信をつけてあげましょう。そうして自信をつけることで、子どもは「もっとがんばって授業を受けよう」と思えるのです。

もう1点、注意していただきたいのは、授業中、わが子や友だちが間違えたとしても、失敗を責めないでほしいということです。教員は、授業中、みんなで協力し合い、よいところを伸ばし合う雰囲気をつくろうと努力しています。誰かが間違ったことは、クラス内で共有して、みんなで理解できればよいのです。「間違いを恐れずに自分の考えを言おう」「みんなで協力して正解にたどり着こう」というクラスの雰囲気に、保護者は水を差さないようにしたいですね。

「挙手しないので授業が理解できているか心配」「休み時間にひとりぼっちだった」など、授業参観時に気になることがあるかもしれません。そのときは、慌てて子どもを問い詰めずに、まずは個人面談の機会や連絡帳などを使って、担任にふだんの学校での様子を聞いてみるとよいと思います。

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最終更新:7月12日(火)12時1分

ベネッセ 教育情報サイト