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ダラス銃撃事件の犯人を爆殺したロボット

ギズモード・ジャパン 7月12日(火)21時40分配信

すでに報じられているように米国時間の先週木曜の夜、ダラスで警官銃撃事件が発生し、犯人はロボットで爆殺されました。数時間に及ぶ交渉が失敗に終わった後、ダラス市警察はC4爆薬を載せた爆弾処理ロボットを容疑者Micah Johnson(25歳)の近くで爆発させたのです。

ダラス市警察が現地時間の土曜日に出した声明から、今回使われたロボットはRemotec社のAndros F5モデルと判明しました。F5モデルの販売はすでに終了していますが、どうやら現行の爆弾処理ロボットAndros F6の旧モデルのようです。

2012年の製品カタログによればF6の重量は約220kgとのこと。さらには最新モデルはアームを伸ばした状態でも約27kgの荷重まで耐えられるので、あくまで新モデルとの比較になりますが、初報で名前が挙がったMarcbot(重量は約13.6kg)よりもだいぶヘビーなロボットだということがわかります。スペックの面でもシンプルなMarcbotに比べて充実しており、2階にいた犯人を追いつめるのに階段を登れる車輪が役に立ちました。

Marcbotについては、新米国研究機構のPeter Singer氏がこんなツイートをしています。

“ 「警察でこのような使われ方は初めて。イラクでは場当たり的に軍がMarcbotを使ったことがあります」 ”

ダラスで起きた悲惨な事件から数日が経ちましたが、警察が容疑者を爆殺するためにロボットを使ったことについて議論が巻き起こっています。ダラス市警察の声明文では、これ以上警察官や市民に被害を出さないための最後の手段としてロボットを使用したと書かれていました。そしてThe New York Daily Newsはニューヨーク市警察が、爆弾処理ロボットをこのように使った彼らを称賛していると報じています。

しかしながら法律の専門家たちは爆発するロボットを、戦場でのドローンと比較して、警察が遠隔操作で武力を使うことを疑問視しています。

この先、数週間あるいは数カ月間と続くことになりそうな議論に答えは出るのでしょうか。

Darren Orf - Gizmodo US[原文]
(たもり)

最終更新:7月12日(火)21時40分

ギズモード・ジャパン