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スピルバーグ監督が「あの頃にCGがあったら『ジョーズ』は駄作になってた」と語る

ギズモード・ジャパン 7月12日(火)23時10分配信

エロとホラーはチラリズムにあり。

ハリウッドを代表するエンターテイナー、スティーブン・スピルバーグ監督。もし監督の夏の定番ホラー映画「ジョーズ」の製作時に現在と同じレベルのCG技術が存在していたら、どうなっていたのでしょうか?

GeekTyrantが興味深い回答を掲載していました。

ロアルド・ダール原作の児童文学「オ・ヤサシ巨人BFG」をCG満載で映像化した映画「BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント」の公開が9月控えているスティーブン・スピルバーグ監督が、プレスイベントで「CGの効果」について言及しました。「5年前なら技術不足で今の形の『BFG』にはならなかっただろう」と語っています。

そこで話題に上ったのが、1975年の傑作マリンホラー映画「ジョーズ」です。もし、撮影当時の技術が今と変わらなかったら、どのような作品になっていたのか?という質問に対してスピルバーグ監督は……

“ そうだね、もし当時(1974、1975年)に僕がコンピューターを持っていて、今みたいにデジタルアーティストがいたら、駄作になっていただろうな。なぜって、9倍はサメを見せていただろうから。あの映画が評価されているのは、サメがほとんど出てこないからだと思うよ ”

これはまさに正論ではないでしょうか?

「ジョーズ」はサメがほとんど姿を現さないからこそ怖く、ブロディが餌でおびき寄せていた途中でザバッと出てきた時の衝撃もすさまじかったのです。

そして、作曲家ジョン・ウィリアムズによる「ジョーズ」のテーマ曲は、サメが徐々に接近してくる気配をうまく演出して観客をゾクゾクさせました。

ミニマルな演出だからこそ想像力が強く働き、観客を海恐怖症にするほどの傑作になったといえるでしょう。

それにしても、もし9倍もサメが出ていたら……。あの当時、監督が資金繰りにあくせくしながら、故障続きのプラクティカル・エフェクトのサメと格闘しつつ映画を製作してくれたことを心から感謝したくなります。

image by GeekTyrant
source: GeekTyrant
(中川真知子)

最終更新:7月12日(火)23時10分

ギズモード・ジャパン