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無所属新人一騎打ち制す 綾瀬市長選に古塩氏初当選

カナロコ by 神奈川新聞 7月12日(火)8時0分配信

 10日投開票された綾瀬市長選では、前副市長の古塩政由氏(65)が元市議の笠間信一郎氏(67)との無所属新人同士の一騎打ちを制して初当選を果たした。

 古塩氏は同日午後10時40分ごろ、当確の一報を受け、同市吉岡東の事務所で集まった支持者と万歳を三唱し、喜びを分かち合った。

 選挙戦では現職の笠間城治郎市長(72)を10年間にわたって支え続けた豊富な行政経験と実績を強調。「都市基盤整備や産業振興策など笠間市政を継続し、さらに発展させる」と訴えた。

 喜びに沸く事務所には笠間市長や遠藤三紀夫座間市長、地元の保守系県議、市議らも駆け付けて祝福した。古塩氏は「綾瀬は超高齢社会と人口減少社会を迎える。地域包括ケアシステムをしっかりと構築し、地域の力で支え合う。子どもたちには夢を、若者には希望を、高齢者には安心を。そういう社会をつくりたい」と決意を述べた。

◆期待の強さ感じた 産業振興しっかりと

 無所属新人同士の一騎打ちとなった綾瀬市長選で初当選した前副市長の古塩政由氏(65)は一夜明けた11日、報道陣の取材に応じ、市長就任への抱負を語った。

 -相手候補に2・5倍差をつけた得票数をどう受け止めているか。

 「市政運営をやりやすくするため、圧勝するつもりで戦った。終盤の演説会は熱気が違った。期待の強さをものすごく感じた。(昨春の県議選で保守勢力が分裂した経緯もあり)ぶっちぎりの勝利で市内のしこりをなくしたかった」

 -18、19歳が有権者に加わったが、若者に主張は伝わったか。

 「伝わらなかった。シルバー民主主義による若者の負担増を訴えたが、反応がなかった。若者に直接働き掛ける機会もなかった」

 -まず着手すべき政策は。

 「(2017年度末開通予定の)東名高速道路スマートインターチェンジを活用した産業振興策をしっかりやりたい。(高齢化対策の)地域包括ケアシステムの構築も進める」

 -市内に立地する厚木基地の空母艦載機は17年ごろに移駐される。基地とどう向き合うか。

 「綾瀬市は他市と比べても基地関連の交付金に依存しすぎている。基地の交付金で進めるまちづくりはゆがんでいて、依存体質から脱却しなければいけない。(在日米陸軍キャンプ座間の一部返還地に総合病院を誘致した)座間市のように、有効的な活用策を定めて返還も働き掛けなければいけない」

 -どんな行政組織を目指すか。

 「民間出身の現職は効率的な組織をつくったが、実績主義重視で職員を配置し、即戦力として動ける組織が理想だ」

◆満足感と手応え 敗戦の笠間氏

 敗れた元市議の笠間信一郎氏(67)は10日夜、自宅車庫を転用した綾瀬市寺尾西の事務所で、負けを覚悟しての選挙戦を「言いたいことを言った満足感と手応えはある」と支持者とともに振り返った。

 同日午後10時半すぎ、相手候補の当選確実の一報がもたらされると「私は今回、将来を、政策を、具体策を語った。(結果に対して)残念を共有しましょう。次回もやります。また支援をお願いします」と意気盛んだった。

 選挙戦では現市政を「無策」と批判し、鉄道駅のない市内に新駅を誘致する公約を掲げて無党派層の取り込みを図ったが、浸透しなかった。

最終更新:7月12日(火)8時0分

カナロコ by 神奈川新聞