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スケールでか過ぎ!大阪で兵馬俑展

Lmaga.jp 7/12(火) 19:00配信

紀元前221年に、史上初めて中国大陸を統一した秦の始皇帝。彼が自らの陵墓のために作らせた兵馬俑と銅車馬を中心に、秦と始皇帝にまつわる貴重な文物を紹介する展覧会が、「国立国際美術館」(大阪市北区)で行われています。

約60体もの兵馬俑レプリカが並ぶ記念撮影コーナーは圧巻

展覧会は、秦が辺境の一小国だった時代から始まります。「編鐘」という楽器の一部だった『秦公鐘』と『南宮乎鐘』、玉や瑪瑙(メノウ)を綴った『玉胸飾り』、華麗な装飾を施した『玉剣・金剣鞘』、そして数々の青銅器と陶器は、秦以前に君臨していた西周王朝や、西方・北方諸国との繋がりを示すものです。

続くコーナーでは、秦の都・咸陽と宮殿の実像に迫ります。度量衡と貨幣の統一にまつわる『両詔権』(分銅)、『両詔量』(枡)、『半両銭』(銅貨)、3つのパーツから成る水道管や古代の瓦が並んでおり、約2200年も前に、現代と変わらない高度なインフラが整備されていた事実に驚かされます。

そしていよいよクライマックス。兵馬俑と銅車馬の登場です。兵馬俑は、その先駆けとなった小品も見られますが、メインは始皇帝の陵墓を守るために作られた約8,000体もの軍団から選ばれた10体です。それらは高さ約170~約190センチで、1体ずつ顔、着衣、ポーズ、階級が異なります。また、2両の銅車馬は複製ですが、約6,000ものパーツを完全に写し取った精緻なもの。何たる迫力、そして圧倒的な存在感! 死後も世界を支配しようとする始皇帝の野望が、ひしひしと伝わってきます。

このように、一大スペクタクルを思わせる本展ですが、最後にもう一つ仕掛けがあります。約60体もの兵馬俑レプリカが並ぶ記念撮影コーナーです。最近、記念撮影コーナーを設ける展覧会が増えていますが、ここまで凝ったものは見たことがありません。ひょっとしたらこの夏、インスタグラムやSNSで流行るんじゃないでしょうか。

取材・文・写真/小吹隆文(美術ライター)

最終更新:7/12(火) 19:00

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