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朴裕河教授、「日本人慰安婦の愛国」証言を朝鮮人の愛国としたのは自らの解釈

ハンギョレ新聞 7月12日(火)9時37分配信

 朴裕河(パクユハ)世宗大教授が11日、著書の「帝国の慰安婦」を批判した鄭栄桓(チョンヨンファン)明治学院大学准教授の「忘却のための『和解』」を批判する記者会見を開いた。朴氏は、自身の裁判と関連して国民参加裁判(裁判員裁判)の申請を考え直すと発表し、裁判以降は日本軍「慰安婦」に関する討論会にも応じる予定だと述べた。

 朴氏は同日、「学者らの論文などが犯罪の証拠として提出される場合が多く、判決にも影響を及ぼすため、(「帝国の慰安婦」に対する)批判は裁判以降に行ってほしいと訴えたが、無駄だった」とし、特に「マスコミが出版社の広報資料をもとに、(鄭氏の主張を)肯定的に報じることに問題意識を感じて」記者会見を開くことにしたと話した。朴氏は今年1月に裁判所に申請した国民参加裁判を考え直すことになったのも、自分に対する「否定的な世論による先入観が陪審員らの判断に良くない影響を及ぼすこと」を憂慮したためだと明らかにし、8月に予定された裁判を強く意識している様子だった。

 朴氏は同日、「忘却のための『和解』」が問題視した部分を詳しく取り上げ反論したが、批判者による「誤読」を強調してきたこれまでの立場に大きな変化はなかった。

 鄭氏が「帝国の慰安婦」が日本軍と国家の責任を極小化したと指摘した部分について、朴氏は「法至上主義的な発想」と主張し、自分は資料集を参照しただけだと述べた。国家や日本軍より「業者」が主犯だと書いたという批判に対し、朴氏は「法的責任をこだわるなら、業者の責任も問わなければならないと指摘しただけ」と主張した。慰安婦の平均年齢が25歳とした朴教授の記述が誤りという鄭氏の指摘については「全体の平均が25歳としたのではなく、多くの資料の中の一つとして、それを提示」しただけで、14~15歳の少女の存在についても言及したと述べた。

 自身が引用した千田夏光氏の著書における「慰安婦の愛国」は、朝鮮人慰安婦の話ではなく、日本人慰安婦の話という指摘に対して、朴教授は、それが日本人の証言であることはすでに指摘したとし(千田氏の著書ではなく、慰安婦証言集の記述に基づいたものだと指摘)、それを朝鮮人の愛国としたのは自分の解釈だと述べた。また、「同志的関係」、「同族」発言の主体も朝鮮人慰安婦ではなく、日本軍の声という点を認めながら、「その1次的な意味合いは、植民地化され、日本人にならなければならなかった構造を指した概念」と主張した。

 また、「慰安婦問題を韓国政府が放棄した」という記述が間違っているという指摘に対して、朴氏は「放棄したのは慰安婦問題ではなく、個人請求権であり、それが原因で協議が非常に困難になったということ」と答えた。「朝鮮人たちを嘘つき呼ばわりした」いう指摘について「植民地の嘘で重要なのは、それが『植民地』から生まれた嘘だったこと」とし、それは「どこに行くのかを知りながらもあえて言わず、または言えなかった人たちの悲しみを強調したもの」と主張した。

ハン・スンドン先任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:7月12日(火)9時37分

ハンギョレ新聞