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レッドブル、ウイリアムズも無線制限には反対「F1はチームスポーツ」

オートスポーツweb 7月12日(火)13時59分配信

 レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーが、F1の無線交信の制限は「ナンセンス」であり、「あまり意味があるとは思えない」と述べた。

 先週末のイギリスGPで、メルセデスは無線を使ってニコ・ロズベルグにギアボックスのトラブルを回避する方法を教え、これが「ドライバーは単独で、外部からの助けを受けずにドライブしなければならない」と定めたスポーティングレギュレーション第27.1項に違反すると見なされた。スチュワードは、メルセデスが「問題を回避するには、7速ギアをなるべく早く通過するようにシフトしろ」と指示したことがルールに違反するとして、競技結果に10秒を加算するペナルティを科した。

 メルセデスは当初、この裁定に対して控訴する姿勢を見せていたが、のちに控訴をしないことを明らかにしている。
 ロズベルグがペナルティを受けた結果、レッドブルのマックス・フェルスタッペンは2位に繰り上がった。しかし、ホーナーはむしろライバルチームに同情を寄せ、「あのルールはナンセンスだ。あまり意味があるとは思えないが、ルールとして存在する以上は仕方がない」と語った。

 また、ペナルティの裁定が出る前の時点で、ホーナーは、違反に対する罰がタイム加算や戒告といった軽いものであれば、「これからは、タイムペナルティや戒告くらいですむなら、あえて違反をした方が被害が小さいと考えて、あれと似たようなメッセージがたびたび送られることになるだろう」と予想した。

 さらに彼は、ハイブリッドカーの複雑さを考えれば、あのようなメッセージが必要な場合もあると考えているようだ。「最近のクルマは技術的にきわめて複雑で、メルセデスがドライバーをリタイアさせずにすむように、あのメッセージを伝えたいと考えたのは理解できる。今回の件とは別の話として、こうしたルールが本当にF1にとって良いものなのかについて、今後検討を要すると思う」


 ウイリアムズのテクニカルディレクター、パット・シモンズも、無線の制限には反対する立場をとっている。彼は、この規制が実は明確なレギュレーションではなく、解釈の余地が多く残る「テクニカル・ディレクティブ(技術指示)」であることが問題だと指摘した。

「あの規制は好きじゃないね。私に言わせれば、F1はチームスポーツなのだから、ドライバーとチームが協力しあうべきなんだ」
「テクニカル・ディレクティブはルールではなく、『意見』にすぎない。チャーリー(ホワイティング)があれを書き上げ、『無線で伝えていいのはこれだけで、あとはすべて違反だ』と言ったんだ。つまり、あれは『ドライバーは単独で、誰の助けも受けずにドライブすること』という、ものすごく曖昧なルールについての、彼なりの解釈でしかない」

「たとえば、私たちが耳にした無線交信について、チャーリーに『あれは本当に問題ないのか?』とたずね、彼が『ああ、問題ない』と答えるといったことが、実際によくあるんだ。レースのたびに、ピットウォールではそんな議論が起きている」

 メルセデスのトト・ウォルフは、FIAとチームの間でこの無線制限について再考すべきと考えている。
「このルールは、FIAとチームとの間で考え直す必要がありそうだ。コミュニケーションは一切ダメだというのなら、単純にクルマから無線機を外してしまえばいい。だが、もうずいぶん前から、コミュニケーションはドライビングの一部になっている。そのあたりについて、よく話し合う必要がある」

[オートスポーツweb ]

最終更新:7月12日(火)13時59分

オートスポーツweb

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