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田辺警察署に英語クラブ 外国人客の増加に対応

紀伊民報 7月12日(火)16時46分配信

 海外からの観光客増加を受け、和歌山県警田辺署は英語を学ぶクラブをつくり、署員の英語能力向上に取り組んでいる。従来は通訳員らが外国人による事件事故に対応していたが、署員による素早い初動対応を目指し、勉強しやすい環境を整えて署員の英語学習を後押ししている。

 「英語部」は廣田典生留置管理課長が部長を務め、森昇治田辺署長のほか、地域課、交通課、生活安全刑事課など5課から署員11人が有志で参加している。県内の警察署では初めての取り組みという。

 同署庁舎でこのほど、どれくらい英語を話せるかを確認し、英語での会話に慣れるための研修会を開いた。県警からの委嘱を受けて民間通訳員を務める、フィリピン出身で白浜町在住の藤野ジェニファーさん(46)を講師として迎えた。

 研修会で藤野さんは「英語の音楽を聴いたり、映画を見たりすると勉強になる。聞いて、読んで、英語でコミュニケーションをするのが大切」と勉強の方法を説明。その後、部員が英語で自己紹介したり、質問や返答をしたりした。

 また、部員は習熟度を測るためにそれぞれで英語能力テスト「TOEIC」の目標点数を設定。今後は定期的に講師を招いた英語部会を開きながら、自習による英語能力向上を目指すという。

 田辺市観光振興課によると、2015年中に田辺市に宿泊した外国人観光客は2万1536人。オーストラリア、米国、英国など主に英語を話す外国人が約4割を占める。

 廣田留置管理課長は「事件事故、外国人観光客の道案内にも対応できるよう、一人一人が目標を定めて自学自習に励みながら、切磋琢磨(せっさたくま)して取り組んでほしい」と話している。

最終更新:7月13日(水)9時21分

紀伊民報