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樹木の無断伐採で宮司に厳重注意 田辺市教委

紀伊民報 7月12日(火)16時46分配信

 世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」に追加登録が見込まれる和歌山県田辺市東陽の闘鶏神社(長沢好晃宮司)が、森林法と文化財保護法に違反し、所有の山林を無届けで伐採した問題で、田辺市教育委員会は11日、市議会文教厚生委員会に経緯を説明。長沢宮司に厳重注意したことを明らかにした上で「追加登録への大きな影響はない」との見解を示した。

 追加登録を審査する国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産委員会は日本時間の11日未明、トルコ・イスタンブールで開幕。闘鶏神社を含む追加登録の申請は、15~17日に審査される見通し。

 市教委によると、闘鶏神社は1日、所有の山林のうち、県道田辺白浜線沿いの285平方メートルの範囲でクスノキやウバメガシなど26本を伐採。2日に搬出していた。森林法では県に、文化財保護法では市教委に届け出が必要だった。

 市教委は3日に伐採を把握し、4日に県教委を通じ、文化庁に報告。長沢宮司には、文化庁長官宛てに現状変更の申請と今回の始末書を早急に提出するよう求めた。文化庁の処分に併せ、県教委とともに処分を決める予定。

 森林法による伐採については、闘鶏神社が2013年8月に県の許可を得ていたが、14年12月に失効していた。市教委は「文化財の指定地で保安林伐採の申請があれば連絡してもらえるよう、県の森林担当課とも連携を密にしたい」と再発防止策を示した。

最終更新:7月12日(火)16時46分

紀伊民報