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木やり唄「きゃーらげ」、いざなぎ節を後世に 珠洲・上戸、住民講師に歌い継ぐ

北國新聞社 7月12日(火)3時3分配信

 珠洲市上戸公民館は15日から、祭礼の際に歌われる地域伝統の木やり唄「きゃーらげ」の伝承教室を開く。数種類のきゃーらげの中でも、「よばれ」などの祝いの席でかつて歌われた「いざなぎ節」を知る人が少なくなったため、教室を通じて歌い継ぐことで地域の祭礼文化を守る。

 伝承教室は「いざなぎ節練習会」と銘打ち、同公民館で開く。いざなぎ節を歌うことができる住民が講師となり、29日まで計3回練習する。珠洲郷土民謡研究会が協力する。

 珠洲市内では、祭礼で曳山巡行が行われる上戸町全域と宝立町鵜島、正院町川尻、若山町火宮などで、きゃーらげが歌われている。上戸町では、赤い着物姿で、顔を白塗りにした男児が、曳山巡行時やよばれの席で、きゃーらげの「高砂節」と「ふな節」を歌い、節回しや歌詞が口伝されている。

 一方、上戸町のいざなぎ節は大人が宴席で歌っていたが、研究会によると、約40年前には人前で歌う機会が廃れ、唄を知る人は一部の高齢者のみとなった。

 37年前に同公民館が行った調査で、祝い唄のいざなぎ節には、伊勢参りを題材にした正調のほか、歌詞違いの「豊年」「那須の与一」「石童丸」があることが判明している。教室では、正調のいざなぎ節と、高砂節、ふな節を練習する予定で、秋祭りで披露することを目標に掲げる。

 教室を企画した上戸公民館長で、元金沢学院大准教授の太佐寿一郎さんは、子どもの頃にいざなぎ節を聞いていた思い出があり、「地域で長く歌われていた唄をここで消してはいけない」と話した。

北國新聞社

最終更新:7月12日(火)3時3分

北國新聞社

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