ここから本文です

深い洞察力で挑む朝夏まなと「トートは美しい存在」

チケットぴあ 7月13日(水)17時27分配信

ウィーンで初演され、1996年に宝塚歌劇団雪組により日本初上演されたミュージカル『エリザベート-愛と死の輪舞(ロンド)-』。再演を繰り返し20周年の節目となる今年、この大作に宙組が挑む。

撮り下ろし写真、4点

主演の宙組トップスター・朝夏まなとは、9代目のトートとしてビジュアルからオリジナリティを追求。「鬘の色は赤と青とを合わせて濃い紫にしています。宙組のテーマカラーである紫をぜひ使いたかったので。衣装も現代的なレザーでスタイリッシュなイメージです」と話す。

数奇な運命を辿るオーストリア皇后・エリザベートと、黄泉の帝王・トート(死)との“愛”を描いた本作。「現実世界ではあり得ない関係だからみなさん惹かれるんでしょうね。トートはとてつもない生命力を持った少女のエリザベートにひと目で惹かれますが、その最初の出会いである『愛と死の輪舞』のナンバーは特に大事にしたいです」。全編珠玉の音楽で綴られる高度なミュージカルだけに、基礎の歌稽古からきっちりとこなし楽譜に向き合っている。「計算し尽くされた音楽ですごいなと思います。自分が歌うところ以外に“トートの音階”というのが潜んでいたり。新しい発見がたくさんあります」と、『エリザベート』の奥深い魅力を実感している様子。「みんなこの作品に出られる喜びを感じ作品に没頭しています。士気が高く宙組のスケール感が出るのでは」。朝夏がトップになり大劇場公演3作目。『王家に捧ぐ歌』など大作も成功に導いた“組力”がさらに発揮されそうだ。

また今回から日本初演より潤色・演出を手掛ける小池修一郎に加え、小柳奈穂子も演出に名を連ねている。「小柳先生には『一幕では(エリザベートを手のひらで転がすように)もっと遊んだら』とアドバイスを頂きました。エリザベートを追い詰めようという意識だけに囚われていましたが、遊び的な部分も取り入れてみたくなり、すごく視野が広がりました」。稽古の前にはオーストリアへ行き、舞台となるアウグスティーナ教会などを訪れた。「ヒヤッと冷気が漂い『ここにならトートはいるな』と感じました(笑)。そういう空気感はトートの登場シーンなどで意識しています」

今は“死”やエリザベートに関する本なども熟読。「エリザベート自身、死に近付きたいと思い、その興味からトートというキャラクターが引き出されたので。彼女の精神状態などを読んで勉強しています」。死後の世界には色んな解釈があるが、朝夏は「美しい世界だと捉えています。だからこそトートは美しい存在として描かれているし、そこを表現したいです」。怖ろしいはずの“死”に惹かれるエリザベート。何ともいえないロマンティシズムを、クレバーな朝夏が万全の役作りでタカラヅカの舞台上に創出する。

公演は宝塚大劇場にて7月22日(金)から8月22日(月)まで上演。チケットは発売中。東京宝塚劇場公演は9月9日(金)から10月16日(日)まで。8月7日(日)より一般発売が開始される。

取材・文:小野寺亜紀

最終更新:7月13日(水)17時27分

チケットぴあ

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。