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広島・野村 2年間の低迷から蘇ったワケとは…

東スポWeb 7月13日(水)10時0分配信

【赤坂英一「赤ペン!!」】広島・野村祐輔がここまで勝てるようになるとは思わなかった。大黒柱の黒田やジョンソンらを尻目に、12球団最速でハーラー単独トップの10勝に到達し、6月の月間MVPも受賞。最多勝のタイトルを獲得し、広島が優勝したら、一躍今年のMVP候補に浮上してくる可能性もある。スピードは平均で140キロ前後、最高でも150キロに届かず、変化球に驚くほどのキレや落差があるわけでもない。最近は生命線のコントロールが甘くなり、2014年7勝、15年5勝と2年間低迷を続けていた野村が復活した理由は何なのか。

「野村のスタイルは外角中心で、少し甘くなると打たれてしまう。だからもっと打者のフトコロを突く球種を覚えたらどうか、と言うたんですよ」

 そう明かしてくれたのは畝投手コーチである。

「具体的には、右打者へのシュート、左打者へのカットボール。この2つをしっかりインサイドへ投げられるようになってから、野村本来の武器である外の球がより生きるようになった。カーブとチェンジアップでタイミングを外す攻め方も効果が上がったんです。その新しいスタイルにメドが立ったのが、オープン戦の終盤のころでしたね」

 一見、イケメンで優男ふうに見える野村、実は大変な負けず嫌いで感情をあらわにするタイプだ。例えば、防御率6点台と極端な不振に陥った14年5月、畝コーチから二軍落ちを告げられたときは、目を潤ませて「必ずすぐ一軍に戻ってきますよ」と訴えたという。

「よっぽど悔しかったんやろな。2年目の13年、肩をやって(右肩関節唇損傷)登録を抹消されたことはあっても、成績が悪くて二軍へ落とされたのは初めてやったから。この悔しさを糧にして、絶対に這い上がってこいよ、と言うたもんです」

 あれから2年、チームの勝ち頭に成長したが、14試合で完投1という数字からわかるように、チームの後押しがあればこその10勝でもある。

「今年はリリーフが安定してます。九里が後ろでよく投げてくれてるし、一岡も戻ってきましたんでね。ヘーゲンズとジャクソンも、ちゃんとクイックをやるようになってから内容が安定してる」

 そう語った畝コーチ、「もちろん打線の援護があるのも大きいです」と強調することも忘れなかった。25年ぶりの優勝に向けて、いまのところ死角はなさそうである。

最終更新:7月13日(水)11時3分

東スポWeb

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