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門脇麦「二重生活」岸善幸監督の演出法は「テラスハウス」的?「演技だとカバーできない」

映画.com 7月13日(水)14時30分配信

 [映画.com ニュース] 門脇麦、長谷川博己、菅田将暉、リリー・フランキーが顔をそろえた「二重生活」(公開中)のトークイベントが7月12日、東京・新宿ピカデリーで行われ、門脇とメガホンをとった岸善幸監督が登壇した。

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 直木賞作家・小池真理子氏の同名小説を、NHK特集ドラマ「ラジオ」で文化庁・芸術祭大賞を受賞した岸監督が大胆に脚色して映画化。ゲームグラフィックデザイナー・卓也(菅田)と同せい中の大学院生・珠(門脇)は、修士論文の担当教授・篠原(リリー)から、自分と何の利害関係もない1人の対象を追いかけて生活や行動を記録する“哲学的尾行”の実践を提案される。珠は、自宅マンションの隣に住む編集者の石坂(長谷川)の尾行を開始し、他人の生活をのぞき見る行為にのめり込んでいく。

 岸監督は、これまでのイベントでも俳優陣からサディスト呼ばわりされるほど粘りの撮影を行うが、門脇は「毒舌だし、ニコニコしながら腹黒い。『俺のことをびっくりさせてみろよ』的な圧力もある。でもそれは幸せなこと。“ドS”だけど優しい」と信頼を語る。

 さらに、岸監督独自のスタイルとして「画角があるなかで自由にやってください、というのは一般的。でも岸さんは際限がない。『珠と卓也はここに住んでいます。じゃあどうぞ』という感じで、演技だとカバーできないんです。『テラスハウス』気分ですよね(笑)。最初から演技でなんとかしようという思いは捨てていました」と振り返る。

 岸監督は、俳優の自由な発想に任せる撮り方を選んだ理由を「あるドラマを作っているときに、カメラテストで俳優の演技にすごく感動したのですが、本番でどうしても出てこない。それが涙が出るくらい悲しくて、テスト段階で回していたらその思いはなかった。それ以来、テストはせず1回目の俳優の魂がこもった演技を撮ろうと思って今日に至るんです」と自身の経験談が基になっていると明かし、門脇は納得がいった表情を見せていた。

 イベントには3回以上本作を鑑賞している熱心なファンも見られ、岸監督は門脇と共に感謝を述べつつ「門脇麦オンパレードが1番の見せ場。麦ちゃんの力があって、この作品が生まれた」と本作で映画単独初主演を果たした門脇を称えた。

最終更新:7月13日(水)14時30分

映画.com

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。