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石狩市に効率80%のガス発電所、自営線を再エネ事業者と共同発注

スマートジャパン 7月13日(水)9時10分配信

 北海道ガスは石狩LNG基地に液化天然ガス(LNG)を使った高効率ガス発電設備の建設計画を進めている。2016年7月11日にこの発電設備の工事を川崎重工業に発注したと発表した。

 このガス発電設備は2018年10月の運転開始を目標にしている。2016年4月から電力小売に参入している同社のエネルギー供給体制の整備に向けた取り組みの1つとなる。北海道ガスは2019年度の電源構成目標として、木質バイオマスや水力などの再生可能エネルギーで26%、道内の自家発電(購入契約)で9%、天然ガスコージェネレーションなどを行う小樽エネルギーセンターで1%、そして残りの61%を新たに建設するガス発電設備で担う計画だ。

 ガス発電設備は北海道ガスが所有する既設の石狩LNG基地内の敷地に建設するもので、川崎重工業製の出力7800kW(キロワット)のガスエンジンを10台備えた出力78MWの発電設備となる予定だ。将来はさらにガスエンジンを増やし、出力を100MWまで高める計画である。

 ガスエンジンそのものの発電効率は約50%。起動後10分以内に最大出力に到達でき、幅広い負荷範囲で発電できる。この能力を生かして同時同量を確保する調整電源としても活用する。LNGを使って発電するだけでなく、排熱を基地内で活用するガスコージェネレーションシステムとすることで、全体のエネルギー効率を最大80%まで高める計画だ。着工は2017年4月を予定している。

再エネ事業者と自営線を共同発注

 建設するガス発電設備で発電した電力は、約8キロメートル離れた北海道電力の樽川変電所まで送電する。この送電設備については、自営線を整備する計画だ。整備については、同一ルートで送電設備工事を検討している石狩新港新エネルギー発電、エコ・パワーと協定を結んだ。3社共同で北海電気工事に発注し、コストを抑える狙いだ。送電設備の容量は100MW、66kV(キロボルト)の全線地中線で2018年の5月下旬に完成予定だ。なお、北海道ガスのガス発電設備と自営線の開発を合計した総事業費は約100億円である。

 北海道ガスと協定を結んだ石狩新港新エネルギー発電とエコ・パワーは、それぞれ周辺地域で再生可能エネルギー発電設備の開発を進めている。石狩新港新エネルギー発電は、石狩市にある「石狩新港工業団地」内で出力50MWのバイオマス発電事業を計画している。使用燃料には輸入バイオマス燃料であるPKS(パーム・カーネル・シェル)などの他、地域材を利用する。

 風力発電を専門とするエコ・パワーは、既に北海道内の9カ所で風力発電所を開設している。新たに石狩湾新港地域に「石狩湾新港風力発電所」を建設する計画だ。3300kWを風車を2基備える発電所となる予定で、2018年中の稼働を予定している。これに合わせて自社変電所に送電する送電設備の工事を計画していた。

最終更新:7月13日(水)9時10分

スマートジャパン