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狙いは若者 カーシェアにベンツ投入

エコノミックニュース 7月13日(水)8時17分配信

 三井不動産系レンタカー会社、カーシェアリング・ジャパンが7月1日、輸入車販売のメルセデス・ベンツ日本と提携し、取り扱い車種にベンツを追加した。まずは新宿、渋谷、横浜の主要3駅に設けた特設ステーションにメルセデスAMGなどを各5~7台配備。8月末までに23区内の拠点100カ所に1台ずつ導入する。エントリークラスでも購入すると300万円ほどする高級車が「三井のリパーク」などで10分240円、6時間6800円、24時間9800円で利用できる。車両価格が720万円ほどのスポーツタイプ、メルセデスAMGA454MATICも4台含まれる。ベンツの大規模導入はカーシェア業界で初めてだ。

 ターゲットはクルマ離れが進んでいるとされている若い世代。カーシェアリング・ジャパンの狙いはこの世代の新規会員獲得で、会員数を今後1年間で今の2倍となる8万人に増やす計画だ。一方メルセデスの狙いは、気軽に高級車に載ってもらうことでその魅力をアピールすることだ。

 日本自動車工業会の調査によると、クルマを保有していない若者の約6割が「クルマを買いたくない」と回答している。理由には「買わなくても生活できる」「駐車場代などでお金がかかる」など、ライフスタイルの変化や経済的事情があげられている。「環境に悪い」「クルマが嫌い」といった自動車そのものへのネガティブな感情はあまり見られなかった。

 つまり若者は、時間やお金が許せば必要に応じてクルマに乗ってもいいと考えているようだ。その証拠として、国内のカーシェア市場は順調に伸びている。カーシェアの拠点は16年3月時点で前年同期比14%増の1万800カ所。台数も20%増の1万9700台となっている。国内カーシェア市場は2020年には14年の倍となり295億円まで膨らむと予測する専門家もいる。自動車保険や車検などの維持費がかからない上、10分から利用可能でレンタカーよりも気軽に使えるカーシェア。この利用を牽引してきたのが20~30歳代だった。

 また、スポーツ用多目的車であるSUVが「カッコ良くて頑丈」と若者を中心に人気の兆しを見せていることも朗報だ。SUVに乗っている層が「ワンランク上」を試してみようという需要もあるだろう。カーシェアリング・ジャパンとメルセデスの取り組みが、新たな顧客を掘り起こすことに成功するのか、注目したい。(編集担当:久保田雄城)

Economic News

最終更新:7月13日(水)8時17分

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