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阿部がメークドラマ期待ムードにクギ

東スポWeb 7月13日(水)16時34分配信

 12日の首位・広島と2位・巨人の2連戦初戦(マツダ)は13―3で広島が圧勝。ゲーム差を今季最大の11にまで広げられた巨人だが、球団内などにはメークドラマばりの大逆転の再現を唱える声が相次ぐ。そんな楽観ムードを阿部慎之助捕手(37)が一喝した。

 本拠地・東京ドームでDeNAに3タテを食らわせ、絶好調で乗り込んだ敵地のスコアボードには悲劇的な数字が並んだ。先発の内海が今季最短の2回1/3、7安打5失点でKOされれば、リリーフ陣も赤ヘル打線に防戦一方。3番手の今村に至っては打者一巡の猛攻を浴びて一挙7点を献上し、完全に試合をぶち壊した。

 終わってみれば、どちらも今季最悪の13失点に被安打19の敗戦。破壊力の違いをまざまざと見せつけられ、試合後の由伸監督は「ほとんど(の打者)に打たれている。打たれ過ぎとしか言いようがない。これだけ点を取られたら、なかなか勝負にならない」と怒りも通り越した様子だった。

 そんな中でも球団やチーム内には「まだ大丈夫」といった空気も流れている。1996年に広島との最大11・5差をひっくり返した「メークドラマ」と状況が似ているためだ。しかし、そんな風潮をこの日の大一番を前に阿部が一刀両断していた。「メークドラマのような逆転の予感はあるか?」と聞くと、阿部は首を横に振りながら「この2つを勝ってからの話だよ」とピシャリとやった。

 もちろん優勝を諦めているわけではない。阿部自身も2008年当時、常勝軍団の主将としてチームを引っ張り、13ゲーム差を大逆転した「メークレジェンド」の立役者のひとりだ。「甘くはないよ」(阿部)。チームの流れを変える大変さも、今回の広島2連戦の結果の重みも分かっていただけに“そんな簡単に言ってくれるな”ということなのだろう。

 この日の敗戦でチームの黒星が2つ先行し、借金ターンが決まった。由伸監督は「今日だって負けられなかった。それを負けてしまった。今日のことをどうこうより、明日は明日で勝てるように頑張ります」と必死に前を向いたが、残りは60試合。落としてはいけない試合を落とした巨人の逆転Vは夢物語となるのか――。

最終更新:7月13日(水)16時34分

東スポWeb

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