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フジの苦悩、若者反映されぬ視聴率…半分はシニア層という現実

デイリースポーツ 7月13日(水)19時6分配信

 フジテレビが13日、定例の社長会見を開いた。世帯視聴率の苦戦が伝えられることの多い同局だが、今後の視聴率のあり方、調査方法についての質問も出て、亀山千広社長、稲木甲二専務は苦しい胸の内を明かした。

 10代、20代の若者層を意識したドラマづくりを続けている「月9枠」では桐谷美玲主演の「好きな人がいること」が11日にスタートした。初回の平均視聴率は10・1%(関東地区、ビデオリサーチ社調べ)で、亀山社長も「踏ん張ってもらいたい」と激励したが、同局の全体的な動向として「数字以上に見られている感じはあるんだけど、世帯視聴率が伸びてこない」と渋い表情で語った。

 その理由を視聴サンプルの取り方を例示しながら、稲木専務が説明した。「関東で600世帯に今、調査機械がついています。1世帯平均2・2、から2・3で計算しますから1200人後半ぐらいのサンプルの人数がいらっしゃる。この中で50歳以上(F3、M3)が半分で600人強。その中で65歳以上がF3M3の半分以上、2/3ぐらいいらっしゃる」とシニア層の視聴動向が数字に反映されやすい状況になっていると分析した。

 亀山社長の「数字以上に見られている」という言葉についても、稲木専務は「根こそぎティーン(10代)、F1(20歳から34歳までの女性)はとっているんです、月9は」と解説し、「でも世帯になりますから、8・9%とか10・0%とかにしかならない」と続けた。

 ここにフジテレビとしての苦しさがある。バラエティー番組、報道番組も総合的に若者を意識した番組づくりをしているため、同世代に“ウケる”番組を生み出せても割合的にすぐに視聴率には反映されにくい。この状況を稲木専務はユーモアを交えて、「15%に持ってくるためには、高畑充希さんではなくて、(ベテランの)高畑淳子さんをつかわねばならない。そういうことになってしまう」と表現した。

 これはもちろん、主演俳優の年齢だけがターゲット層を左右するわけではなく、分かりやすく現状を説明するためのたとえ話ではあるが、フジテレビにとっては切実な問題だ。亀山社長は、スポンサー側から世帯視聴率とは別の指標を求める声が出ていることを明かした上で「どこの指標で自分たちがよしとするか。編成局と制作を切り離して、そこをシンクタンクにする」と編成局による研究・分析を進めると語った。

最終更新:7月13日(水)19時21分

デイリースポーツ