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日産の新型セレナに搭載の自動運転技術「プロパイロット」で世界の流れのド真ん中に乗った!

オートックワン 7月13日(水)10時30分配信

日産は今夏に発売予定の次期型セレナから採用される『プロパイロット』と呼ばれる半自動運転システムを発表した。このシステム、 今年の1月8日に出した日産のプレスリリースによれば「2016年は、まず、高速道路上の単一レーンで安全な自動運転を可能にする技術を投入します」。

日産 新型セレナの詳細を写真でチェック(画像42枚)

単一レーンでのアクセルとブレーキ制御だけならとっくに実用化されているため、次期型セレナはハンドルの制御まで行うと理解していた次第。「自動運転」ですから。

期待して、先に行われたプロパイロット技術説明会場で話を聞くと少しガッカリ。ハンドルから手を離した状態での運転は限定されるという。

ところが詳細を聞き「素晴らしい!」に変わりました。

車速10km/h以下で先行車の居る場合のみ、連続してハンドル制御を行ってくれるそうな。この制御、すでにメルセデス・ベンツとボルボ、BMWで採用されている(テスラもハンドル制御を行っているが信頼性に課題を抱えていると思う)。

ここで気になるのは「ハンドルから手を離して運転するのは合法か?」という点だと思う。

自動車の運転を定義しているジュネーブ条約によれば、手放し運転を全面的に禁止しているワケでない。車間制御付きクルーズコントロールのアクセルやブレーキと同様「適正に操作すること」しか定義されていない。

日本の禁止車両運送法や道路交通法でも全く同じ内容。自動操縦装置が付いている車両に限り「すぐ運転をできる状況(足はアクセルとブレーキをすぐに踏める様、ペダルの傍に置く。シートの上で“あぐら”をかいていたら安全運転義務違反)」であれば、ハンドルから手を離してもいい。

自動運転技術で世界に遅れを取っていた我が国ながら、日産は世界の流れのド真ん中に乗った、ということである。「やったね!日産!」と言いたい。

世界初はないけれど、あるとないとでは疲労度が全く違う

説明によると「低い速度域では先行車が居る時に限り、車線の中央をキープするようハンドルを制御します。高い速度域なら単独走行も制御します。ただし10km/h以上の速度域ではハンドルから手を離すと10秒で警告し、その後、制御を止めます」。

安全を確保出来る速度域は10km/hまでということなんだと思う。何度か書いてきた通り、ハンドル制御は低い速度域から徐々に実用化していくべき。安全に関わり技術は一歩づつが良い。

ちなみに高い速度域(65km/h以上)の「ハンドルに少し触っているだけでレーンをキープしてくれる機能」は、すでにスバル・レヴォーグから採用されたアイサイトver.3で実現済。

低い速度域での先行車追随機能も、メルセデス・ベンツとボルボとBMWで採用している。ということで残念ながら日産の「プロパイロット」で世界初は一つもありませんでした。

とはいえ、渋滞時(停車時)から巡航時までレーンキープ機能が付いていれば、ロングドライブ時など非常に便利。先日、 オートックワンでも紹介したボルボの新型S90試乗レポート でも書いた通り、軽くハンドルに手を添えているだけで車線の真ん中をキッチリ走ってくれる。

付いていないクルマと比較したら疲労度など全く違う。

また、システムの構成は自動ブレーキのセンサーと共用する単眼カメラだけというシンプルなもの。その気になればコストも抑えられる(実際はブラインドコーナー警報などとセットオプションか?)。

プロパイロットと合わせ、次期型セレナの大きな魅力になることだろう。

技術説明に続き、テストコースで渋滞時のノロノロ走行を想定した試乗も出来た。

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最終更新:7月13日(水)18時35分

オートックワン