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システムキッチン“夏の陣”-パナは異例の5年保証、TOTOは除菌水生成器で勝負

日刊工業新聞電子版 7月13日(水)11時6分配信

 システムキッチンを巡って、メーカー間の競争が激しくなっている。新築向けはもちろん、住宅リフォームの中でもキッチンは消費者の関心が高く、他の場所のリフォーム需要を掘り起こす突破口になる存在だ。選択に迷う消費者の心をとらえようと、他社にはない独自技術を前面に出した新製品の投入が目立つ。(斎藤正人)

■パナソニック、オーナー会員に5年保証
 パナソニックは水回り設備の最上位機種「L―CLASS」シリーズのシステムキッチンを6月に発売した。同時にオーナー専用の会員組織も立ち上げ、会員は通常より長く商品保証の無償対応を受けられるようにした。特にキッチン機器の保証期間は、5年という異例の長さに設定。電磁誘導加熱(IH)ヒーターやレンジフード、食洗機などの設備を自前で開発・生産する、総合電機メーカーならではの強みを生かした。会員は操作方法や修理受け付けの専用相談窓口も利用できる。メーンターゲットの40―50代以上の顧客にとって、最新機器の操作は「ややハードルが高い」(パナソニック)。手厚いフォローで顧客満足度を高める狙いだ。

■TOTO、浄水兼用水栓に「きれい除菌水」搭載-まな板やふきん清潔に
 TOTOは中高級価格帯のシステムキッチンを6年ぶりに刷新した「ザ・クラッソ」を8月に発売する。これまでは、通常の水栓と浄水器を2本並べていたが、浄水兼用水栓を採用して一本化し、代わりにトイレで実績のある「きれい除菌水」の生成器を搭載した。排水網かごやまな板、ふきんも清潔に保てる。システムキッチンでは後発メーカーのTOTOだが、水栓金具は生産開始から70年の歴史を持ち、市場シェア首位と目されている。機能面の優位性を発揮しつつ、デザイン面にもこだわり「販売店や工務店が顧客に推奨しやすい商品」(TOTO)を目指した。

■LIXIL、セラミック製に新色追加
 LIXILは、今春発売した主力システムキッチン「リシェルSI」で、人気のセラミックス製ワークトップに新色を追加した。ワークトップには天然大理石やステンレスも品ぞろえしているが、セラミックス製の人気は高く、2015年度の出荷比率は当初予測の約3倍にのぼった。二次加工の内製化など、増産に向けた体制も整えている。

■クリナップ、ゴミを排水口に流しやすいシンク
 クリナップは、主力製品の「クリンレディ」で初採用した「流レールシンク」を高価格帯の「S.S.」にも広げた。流レールシンクは、調理や洗い物の最中に流す水で、シンク内のゴミや汚れを排水口に流せる仕組み。15年度はクリンレディの販売が伸びた半面、S.S.は想定以下にとどまった。ショールームなどで使い勝手の良さを訴求し、巻き返しを図っている。

最終更新:7月13日(水)11時6分

日刊工業新聞電子版