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赤潮早期確認の検出キット 水産研究・教育機構など開発

山陽新聞デジタル 7月13日(水)8時50分配信

 国立研究開発法人水産研究・教育機構(横浜市)と試薬メーカー・ニッポンジーン(東京)は12日、赤潮の原因となるプランクトンを検出するキットを開発したと発表した。瀬戸内海などで発生が多い赤潮を初期段階で容易に確認でき、漁業被害の軽減が期待されるという。

 近年、赤潮の主因となっている有害プランクトン「カレニア・ミキモトイ」と「シャットネラ属」を対象に開発。海水から抽出したプランクトンのDNAに検査液を加え、一定の温度で1時間保温後、紫外線ライトを当てる。プランクトン発生(陽性)の場合は黄緑色に発光する。

 一定の温度下でDNAを増幅できる技術を活用しており、海水10ミリリットル中に有害プランクトンの細胞が一つでもあれば反応する。顕微鏡での観察のように高度な知識や技術がなくても活用できることから「赤潮被害が発生する以前の段階で、養殖いけすを移動させたり、早めに出荷するなどの対策が可能になる」(同機構)としている。

 瀬戸内海ではここ30年、赤潮が毎年100件前後発生し、漁業被害も10件前後確認されている。開発を担当した同機構瀬戸内海区水産研究所環境保全研究センター(廿日市市)は「漁業関係者らに活用してもらうことで、赤潮被害の軽減につなげたい」としている。

 24回検査できる1セットが3万2300円(税別)。

最終更新:7月13日(水)8時50分

山陽新聞デジタル