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通知表は子どもを伸ばす良いチャンス! どんな声かけがいい?【後編】

ベネッセ 教育情報サイト 7/13(水) 14:00配信

通知表は子どもを伸ばす良いチャンスとわかっていても、実際どのようなアドバイスをすれば良いかわからない保護者もいると思います。今回は、作家、教育コンサルタントとして活躍される中井俊已先生に、子どもを伸ばす通知表の活用の仕方について伺いました。前編は、通知表の見方の3つのステップのうち2つをご紹介しましたが、今回は3つ目のステップをご紹介します。また、通知表の活用に関する保護者のお悩みにもお答えいただいています。

STEP3 今後の目標・対策を立てさせる

通知表の結果を基に、次回の通知表ではどうしたいのか、お子さま自身に目標を立てさせましょう。たとえば、「国語の成績をもう一段階上げる」などです。その際、目標を達成させるには、具体的にどんな対策をしたら良いかも一緒に考えさせることがポイントです。そこで役立つのはSTEP2の原因究明で気付いた点です。たとえば、「国語の成績が振るわないのは、漢字の書き取りが弱いから」だと気付いたなら、「漢字ドリルを1日1ページ行う」など、具体的な対策に取り組ませるのが良いでしょう。目標と対策が決まったら、それをノートに記録しておくと良いでしょう。学期の終わりに通知表が配られたとき、そのノートも一緒に見て目標を達成できたかどうかチェックします。

このような話し合いを小学校低学年のうちから学期ごとに取り組んでおけば、小学校高学年くらいになると保護者に言われなくても自分の成績を反省し、自分で主体的に勉強していく習慣を身につけることができます。また、テストの結果を振り返る際にもこの3つのステップは応用できます。こうした習慣を小学校で身につけておくと、高校受験や大学受験、社会人になったときにも役立ちます。お子さまの生涯の財産になるものだと考え、ぜひ一緒に取り組んであげてください。

やる気アップ WORD
子どもに具体的な対策を考えさせたいとき
たとえば……
「このままだと国語の成績は上がらないよ」ではなく
「国語の成績を上げるには何に取り組めば良いかな?」など前向きに考えられるような声がけをしましょう!


【中井先生に聞く、通知表活用のQ&A】
Q:小学1年生の男の子がいます。真面目に話をしたいのですが、話も聞いてもらえません。どうしたら良いでしょうか?

A:まずは10秒間、目と目を合わせて話す習慣を身につけさせましょう。

保護者の話を落ち着いて聞くことができない低学年のお子さまの場合、いきなり通知表の話をするのは、少々ハードルが高いかもしれません。まずは、目と目を合わせて話すことから始めてください。最初は10秒間で良いので、お子さまに今日あったことを話させる、もしくは保護者の話を静かに聞かせるという習慣を身につけさせましょう。
10秒でも大事なことは伝わるものですよ。それができるようになったら、15秒、30秒と時間をだんだん延ばしていきましょう。次第に、お子さまは、話を聞くことに慣れてきます。そして、「お母さんも自分の話をしっかり聞いてくれるんだ」ということを理解し、通知表の話も親子でできるようになるはずです。


Q:通知表を見せたがりません。どうしたら良いでしょうか?

A:「絶対に怒らない」と約束し、できていることをほめてあげましょう。

通知表を保護者に見せたくないというお子さまはおそらく多いですよね。きっと怒られたり、叱られたりするのを恐れているからでしょう。思春期になると特に、ベッドの下に隠すなどして親に反抗するお子さまもいるかもしれませんね。そうした場合は、「絶対に怒らない」と約束し、できていることをまずほめてあげましょう。怒られないことがわかれば、子どもは心を開いて次回からは言われなくても見せてくれるようになるはずです。親子で通知表の結果を肯定的に受け止め、次の学期にステップアップする材料にしましょう!

ベネッセ 教育情報サイト

最終更新:7/13(水) 14:07

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