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『シン・ゴジラ』の”アレ”は実はゴーヤ!? キャラクターデザイン竹谷隆之インタビュー

dmenu映画 7月13日(水)21時0分配信

全国公開まで3週間を切った『シン・ゴジラ』。今回はそのキャラクターデザインを担当した竹谷隆之氏にお話をうかがった。

始まりは2年前の1本の電話から

特撮作品では『ゼイラム』(91)をはじめとする雨宮慶太監督作品の特殊造形や『仮面ライダードライブ』(14)クリーチャーデザインなどで活躍が知られる竹谷氏だが、ゴジラ作品に関わるのは何とこれが初めてとのこと。

「2014年の11月か12月くらいでしたか、樋口真嗣監督からお電話をいただきまして『まだタイトルとか言えないんですけど、怪獣で、背びれのあるやつです』と。もうそれでわかっちゃいますよね(笑)。その数日後、庵野秀明総監督と樋口監督と尾上准監督が工房にいらして、打ち合わせが始まったという感じです」

-その打ち合わせでは、どのようなことを?

「庵野さんから開口一番『好きなゴジラはありますか?』と聞かれまして、特にないですとお答えしたら『ああ、いいね』と(笑)。おそらくご自分のイメージを忠実に再現してくれることを望まれていたのだろうと思います」
ちなみに、竹谷氏が最初に見たゴジラ映画は『モスラ対ゴジラ』(64)だったとか。

「あのときは悪役ゴジラでしたが、その後の、正義の味方になってからの昭和後期ゴジラも、そんなに違和感なく楽しんでいました。当時は子どもでしたから、造型の違いなどもそんなに気にしてはいませんでした。今見返すと、すごく可愛らしいですけどね(笑)」

庵野総監督が思い描く完全生物のイメージを探る

では、庵野総監督のオーダーはいったい具体的にどのようなものだったのだろう

「庵野さんの意向として、初代『ゴジラ』(54)をリスペクトしてやっていきたいということは、最初からおっしゃっていましたね。またゴジラは、人類が畏怖する頂点に位置する完全生物であると。ですから、具体的に、体の部分ひとつひとつについて聞いていきました。
口はピタッと閉じますか? 『閉じなくていいです』
耳はどうします? 『なくていいです。頂点なので、音で警戒する必要すらないからいりません』……。
そんな感じでずっと聞いていきますと、どうやら庵野さんは、人間とは意志疎通ができそうにない、ヤバい感じを出したいのではないかというように思えました」

現在発表されているヴィジュアル・デザインを見ると、巨大な体躯に比べて腕が退化しているかのように小さい。

「腕が小さい分、巨大感が出るのではないか。またマッチョ的に強い怪獣の頂点ではなく、どこかいびつで痛々しいけど、それでもものすごい存在感を出したかったし、そこから生物の不気味さみたいなものも醸し出せたらというのがありましたね。今回は、最初からをCGを使おうということになっていたので、着ぐるみの中に人が入る制限を考える前に、とにかく理想的なゴジラを作るため自由にやれたというのもあります」

-しっぽの長さなどは?

「庵野さんも樋口さんもしっぽを用いての演出を最初から考えてらしたようで、僕のほうでも割と長めに設定しておいたんです。長過ぎたら切って短くすればいいので、短いのを長くするより楽なんですよ(笑)。そうしたら、この長さでちょうどいいということになりました」

『シン・ゴジラ』では体中の皮膚の隙間からうかがえる赤い発光も印象的だ。

「これも庵野さんのほうから『赤っぽくしてみましょうか』ということだったのですが、人類が畏怖する頂点とはいえ、やはり痛々しさとか哀しさの象徴として血の色=赤なのではないかと」

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最終更新:7月13日(水)21時0分

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