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ソニー、自社開発の3Dプリンターで部品を量産

ニュースイッチ 7月13日(水)8時40分配信

最大で手帳ほどの大きさの造形物が可能。製造受託も

 ソニーは8月に自社開発の3次元(3D)プリンターを活用した量産部品生産を始める。開発した3Dプリンターは、試作に使っていた従来機に比べて造形速度が数十倍速く、マイクロメートル(マイクロは100万分の1)単位の高精細な造形が可能。新製品や既存製品の生産などでの活用に加え、将来は他社からの製造受託も視野に入れる。

 3Dプリンターで生産するのは新規事業創出プロジェクトで生まれた新製品の小型アロマディフューザー「AROMATIC(アロマティック)」の内蔵部品。部品は高さ2センチメートルほどの筒状で、当初は約2500個を量産、出荷する。

 開発した3Dプリンターは、造形物の大きさにもよるが、一般的な射出成形機と同程度の生産能力を持つ。最大で手帳ほどの大きさの造形物を作れる。

 光硬化樹脂の表面にガラスを当て、ガラス越しにレーザー光を照射して造形する「規制液面光造形法」を応用。液面を平らに保ちながら硬化するため、高精度に造形できる。照射するレーザーのスポット径は3・5マイクロメートル以下。

 液面を押さえるガラスを曲面とし、ガラスを回転させながらレーザーを当てて樹脂を硬化する。造形物の積層とガラスからの剥離を同時にすることで、造形速度を高めた。従来はガラスから加工対象物(ワーク)をはがすのに時間がかかり、造形精度と高速性を両立するのが難しかった。

<解説>
 ソニーは1980年代から光造形機の開発を手がけ、地道に技術を積み上げてきた。量産型プリンターの実現は、その成果が花開いた格好だ。先日、再参入を発表したロボットもそうだが、ソニーには技術リソースが豊富に蓄積されている。最近は「商品企画力+技術力」で規模にとらわれずに事業化しようと挑戦する姿勢も目立っている。市場が多様化している今、こうしたベンチャー的な動きができる点は強みとなるだろう。

最終更新:7月13日(水)8時40分

ニュースイッチ

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