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信号無視、酒酔い…自転車危険行為、佐賀県内40件

佐賀新聞 7月13日(水)12時10分配信

道交法改正から1年

 悪質な自転車運転への罰則を強化した昨年6月の改正道交法施行から1年が過ぎた。佐賀県警が今年5月末までの1年間に県内で摘発した危険行為は40件で、信号無視や逆走などの通行区分違反が目立ち、酒酔い運転での摘発もあった。県警は取り締まりを強める一方、10代からの啓発に力を入れるため、今秋をめどに運転マナー向上のモデル校を中学校にも広げる方針。

無灯火・衝突で重傷事故も

 危険行為の内訳は、信号無視が最も多い17件で、通行区分違反が16件で続いた。事故を起こした安全運転義務違反は4件で、40代男性が昨年7月、無灯火で走行して50代男性と正面衝突し、腰に1カ月のけがをさせたケースなどがある。

酒酔い運転摘発も

 酒酔い運転での摘発は1件。県東部で今年1月、20代男性会社員が午前1時すぎに自転車で帰宅中に転倒し、駆け付けた警察官の警告を無視して、蛇行しながら再び運転したため身柄を確保した。缶チューハイなどを大量に飲んでいて、呼気1リットル当たり0・5ミリグラムのアルコールが検出された。

事故件数そのものは減少

 一方、今年1月から5月までの自転車事故件数は318件で、前年同期に比べて88件減少した。県警交通企画課は「罰則強化や、中学・高校生向けの交通安全教育の成果が表れてきているのでは」と推測する。

3年以内に2回で「レッドカード」

 悪質な自転車運転は従来、刑事罰の対象で、罰金などが科せられる。改正道交法では、信号無視や酒酔い運転など14項目が危険行為と位置づけられ、3年以内に2回以上繰り返すと講習を命じられる。県内で今年5月末までに講習を科されたケースはない。

交通安全教育に力

 県警は、県内6高校で指定している「自転車マナーアップモデル校」を中学校にも拡大する方針。川原義之交通部長は「自転車も車と同じ凶器になる。運転者の卵である中高生への交通安全教育にも力を入れたい」と話す。

最終更新:7月13日(水)12時10分

佐賀新聞