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【高校野球】公立の星が強豪私立に挑む プロ注目の須磨翔風・才木浩人の可能性

Full-Count 7/13(水) 7:50配信

初戦はスカウト20人が見守る中で好投

 プロ注目の公立の星・須磨翔風(兵庫)の才木浩人投手(3年)が10日に初戦に臨んだ。尼崎稲園戦(明石トーカロ)に先発し、5回1安打無失点。チームを勝利に導いた。20人のスカウトが見つめる中での投球だった。

 2年生からチームのエースとなり、昨年春は4強。昨夏は8強。187センチ、79キロという恵まれた体格から投げ下ろす力強いストレートが見る者の目を奪う。1本のヒットを許すも、その後は三ゴロ併殺に仕留めるなど安定した投球だった。「昨年は先輩の思いを背負っていたという緊張感がありました。今年はまた違った緊張感がありました」。私立強豪がひしめく兵庫で公立校が頂点を目指す。

 才木は中学時代は無名で、私立からの誘いはなし。高校1年の冬のトレーニングから一気にその才能が伸び出した。同校は2009年に神戸西高校と、須磨高校が再編・統合し、現在の校名になった。中日に入団した福敬登投手が神戸西の出身である。決して県内では名門高校とはいえないが、須磨翔風の中尾監督や同校野球部のコーチの熱のある指導に加え、才木の向上心がここまでを支えてきた

 グラウンドの裏にある掲示板にはソフトバンクの武田翔太投手がインタビューに応えた雑誌の切り抜きが貼ってある。才木の目に留まったのは武田の食事のとり方。同じ長身右腕で力強い直球にカーブなどの変化球を武器とする投手として、ホークスの若き右腕の体作りを参考にしていた。

13日にシード校の報徳学園と対戦

 また、才木は須磨翔風の自主練習の時間が一番、野球に集中できる時間だという。そこで投手に必要な走り込み、体幹トレーニングを納得いくまで行ってきた。時には本を読み、ハンドボールの国体候補選手だった母のアスリートとしての助言に耳を傾け、野球に情熱を注いできた。

 考え方も自分中心ではなく、いかに投手としてチームを勝たせることができるかを常に考えている。ミーティングでも意見する時は、技術のことではなく、試合に臨む姿勢や、ベンチの中の雰囲気など、チームのことに終始するという。

 手足が長く、どっしりとした下半身。3~5年後の主力投手をにらみ、育成重視で考えるならばドラフト上位で指名される可能性も十分にある。しかし、才木が今、目指すのは、近くて遠い甲子園という場所。初戦を突破し、次は13日のシード校の報徳学園。才木にとっても、チームにとっても運命を握る一戦となりそうだ。

フルカウント編集部●文 text by Full-Count

最終更新:7/13(水) 9:32

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