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産業用IoTで米国の巨人同士が提携。さあ、日本勢はどうする?

ニュースイッチ 7月13日(水)14時39分配信

マイクロソフトとGEが基盤をクラウド経由で提供

 米マイクロソフト(MS)と米ゼネラル・エレクトリック(GE)が、IoT(モノのインターネット)分野で提携した。産業用の機器を接続し効率的に運用するGEのIoTサービス基盤「Predix(プレディックス)」を、MSのクラウドサービス「Azure(アジュール)」経由で提供するという。「両社による幅広い戦略的協業の第一歩」としており、PredixとAzureのIoTスイートを統合、GEのユーザーが世界中に散らばる産業機器からデータを収集しながら、MSの企業向けクラウドアプリケーションはじめ、自然言語サービス、人工知能技術なども含めて活用できるようにする。

 MSのサティア・ナデラCEOとGEのジェフ・イメルトCEOが出席し、カナダ・トロントで開かれたMSワールドワイド・パートナー・コンファレンスで発表した。年内にデベロッパー向けのプレビュー版を出し、2017年第2四半期に正式版をリリースする。Predixとともに顧客が利用できるサービスには、MSが企業向けに提供する月額制の「Office 365」、クラウド上のERP(統合業務パッケージ)製品とCRM(顧客情報管理)製品を統合し今年秋から提供される「Dynamics 365」、対話型のビジネスデータ分析ツール「Power BI」なども含まれる。

 発表の声明の中でGEのイメルトCEOは「産業用機器をクラウド経由でインターネット接続することは、ビジネスプロセスの簡略化や改革に向けた非常に大きなステップとなる。GEは顧客に対して産業用機器から収集される大量のデータを価値に変えるお手伝いをし、MSをはじめ産業界をリードするパートナーとエコシステムを作り上げることで、インダストリアル・インターネットを世界規模で発展させる」と強調した。

 一方、MSのナデラCEOは「世界中のどの業界もどの企業も、デジタル技術で変貌を遂げつつある。GEのような企業と組むことで、我々は新しい顧客を開拓するとともに、それら顧客の工場からスマートビルに至るまで、あらゆるビジネスの側面での改革支援を加速させていく」と述べている。

《解説》
 産業用IoTをめぐってビッグネーム同士の提携が実現した。デジタルビジネスを進めるうえでクラウドはカギであり、プレディックスを産業分野に広く普及させ、かつ製造業での新規顧客を開拓するのに、GEとMSの提携は理想的ともいえる。両社の提携が引き金になって、IoT分野での協業がさらに加速するかもしれない。

最終更新:7月13日(水)14時39分

ニュースイッチ

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