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「スポーツ・ツーリズム」を通じて見る、日米のビジターファンの「居場所」

Full-Count 7月13日(水)15時32分配信

各球場で異なる「ビジター」の受け入れ方

 北海道、仙台、福岡など、パ・リーグには本拠地を置く球団が北から南まで存在し、ファンであれば自チームを応援するついでに各地への旅を計画するのも楽しみ方の一つだ。

 俗に「スポーツ・ツーリズム」と言われるが、スポーツをきっかけに旅行感覚で遠征地を訪れる。試合観戦のためにスタジアムへ足を運び、その空間でそれぞれの地域の風土を感じることができたら、ビジターファンにとってはなおさら楽しいはずだ。

 日本では地域それぞれに名産があり、特性を生かした売りで、遠征してくるファンを楽しませることができる。地域の特性を生かしたスポーツ・ツーリズムは、30もの球団を各地に誇るメジャーリーグにも劣らないはずだ。

 日本の各球場では、ビジターファンも一体となることができる空間が確保され、「ビジターシート」としてチケットも販売されている。だがメジャーリーグの球場では、「暗黙の了解」でビジター側ベンチ上をビジターファンの集うエリアとはされているが、多くの場合ビジターシートとうたってのチケット販売はしていない。

 メジャーリーグではホームチームのベンチが1塁側、ビジターチームのベンチが3塁側とは決められていない。30球団中ホームチームが1塁側にベンチを構えるのは18球団、そして3塁側にベンチを構えるのは12球団存在する。メジャーリーグで古くから存在するボストン・レッドソックスのフェンウェイパークと、シカゴ・カブスのリグレー・フィールドでも、ホームのベンチが1塁側と3塁側で異なる。そのためひいきのチームを応援しにメジャーの球場へ足を運ばれる方は、どちら側にベンチを構えているかを確認して上でチケットを購入する必要がある。

ホームとビジターのロッカー格差が一番大きい球団は?

 日本ではホームチームが必ずしも1塁側なのかと言えば、実はそうではない。パ・リーグに所属する北海道日本ハムファイターズ、東北楽天ゴールデンイーグルス、そして埼玉西武ライオンズは3塁側にホームのベンチを設けている。プロ野球の規定としてはっきりとした決まりはなく、球場の特性を考えた上でホームチームが有利となる方を選んでいるのではないだろうか。

 私がメジャーリーグの現場で仕事をしていた頃は、多くの時間を各球場のクラブハウスで過ごしてきた。ホーム側とビジター側で「差」を作ることでホームチームに有利な環境を作り出す球場も少なくなかった。ホームチームの一員として過ごしていた居心地の良い空間が、同じ球場にビジターチームの一員として訪れれば、一気に居心地の悪い空間となるところも経験した。

 今、メジャーリーグでホームとビジターのロッカー格差が一番大きいのがシカゴ・カブスのリグレー・フィールドだろう。

 私がこの球団で仕事をしていた頃は、充実したスペースを誇るクラブハウスとは言えない空間だった。それが大規模な改修工事により、ホーム側のクラブハウスは見違えるようなスペースとなった。だが一方でビジター側のクラブハウスの改修にはまだ着手しておらず、工事が行われるのも2018年シーズン終了後と先延ばしにされている模様だ。ただでさえ古い球場であり、メジャーリーグで一番狭いといっても過言ではないクラブハウスなのだが、ホーム側が改修したことでその格差はさらに大きなものとなった。

 米国ではメジャーリーグだけに限らず、ホームで戦うことを有利にする「仕掛け」が多い。

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最終更新:7月13日(水)15時48分

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