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全焼・青根小校舎コカリナに転生 思い出、また一緒だね 児童「悲しかったけど」励み

カナロコ by 神奈川新聞 7月13日(水)15時9分配信

 県内最古で唯一の現役木造校舎が全焼した相模原市立青根小学校の廃材から制作した楽器「コカリナ」が完成、12日に同市緑区青根の市立青根中学校で4人の全校児童にプレゼントされた。子どもたちを励まそうと同校卒業生やコカリナ愛好家らの奔走によるもので、コカリナを手に取った子どもたちは「学校がなくなりすごく悲しかったけれど、コカリナになってまたいろいろできる。うれしい」と笑顔を見せた。
 
 コカリナ制作は、青根小卒業生や愛好家ら5人で結成した「青根小学校コカリナ応援団」が、日本のコカリナ奏者の第一人者として知られる黒坂黒太郎さん=埼玉県飯能市=に協力を依頼し、実現した。応援団が広く協力を呼び掛けたところ、200人以上から協力金が寄せられ、今回三重県内の工房で制作された30個の費用を賄った。

 完成したコカリナは円柱形で直径約2・5センチ、長さ約8センチ。校舎の焼け跡から運び出されたスギを使用した。

 この日、黒坂さんと応援団のメンバーが、青根小が教室を間借りしている青根中を訪問。黒坂さんから、全校児童4人にコカリナが手渡された。また、青根小を卒業した青根中の全校生徒7人にも同じコカリナをプレゼントした。

 応援団は9月に子どもたちとコカリナ愛好家との合同演奏会を企画している。黒坂さんは、手渡したコカリナで、早速子どもたちに吹き方や音の出し方を指導。約20分の練習で、子どもたちは「ド」「レ」「ミ」の音を出せるようになった。

 コカリナ応援団長の林朋子さん(59)=横浜市緑区=は、「ようやく形になり、子どもたちが喜んでくれてほっとした。次は演奏会を成功させたい」と話した。

最終更新:7月13日(水)15時9分

カナロコ by 神奈川新聞