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浜崎あゆみ 命綱なしで宙へ! 聖地で創造した最高峰の総合芸術「どれだけ愛せるかなんだよ」涙の熱唱も

Billboard Japan 7月13日(水)19時55分配信

 最新アルバム『M(A)DE IN JAPAN』を携えた全国ツアー【ayumi hamsaki ARENA TOUR 2016 A ~MADE IN JAPAN~】真っ只中の浜崎あゆみ。その東京公演を国立代々木競技場第一体育館にて3日間にわたって開催した。

浜崎あゆみ 圧巻のライブ写真一覧

<2020年東京オリンピックで披露しても遜色ないレベルの総合芸術>

 これまでファンと幾つもの伝説を刻んできた聖地・国立代々木競技場第一体育館。そのステージに再び舞い降りた浜崎あゆみは、着物ドレスに身を纏って“和”のテイストが強い楽曲群を畳み掛け、その間ステージ上ではお馴染みのバンドメンバーやダンサーたちに加え、花神輿や獅子舞も登場! そしてエアリアルティシューパフォーマーが布一枚を頼りに上空で自由自在に舞い踊るという、まるでシルク・ドゥ・ソレイユが江戸時代にタイムスリップしたかのような衝撃的過ぎる、これぞ百花繚乱な世界観を構築。事前にあゆも「泣いても笑っても、きたる記念すべき東京オリンピック2020'の為、我らが聖地代々木に浜崎あゆみのステージを組み一座皆で立てるのは明日からの3夜連続をいれても多くて後6回位かな。ならば咲かせてやろうじゃないのこれまでのどの華よりも」とツイートしていたが、2020年の東京オリンピックの開会式で披露しても遜色ないレベルの総合芸術を冒頭から繰り広げてみせた。

 また、今回のツアーは、そうしたハイライト級の各シーンをスマホで自由に撮影できるという、初の試みも。毎回のツアーで規格外のエンターテインメントを届けている浜崎あゆみだが、その衝撃を体感したことがない人たちも写真で知ることになる、実に有意義な企画だ。人生を丸々芸能活動/表現としてきたスーパースターだからこそ出来る、常識をぶち破るエンターテインメントショーの目撃者がこれを機にもっともっと増えていくことを期待したい。

<命綱なしで宙へ! 日本の音楽シーンを代表する者の矜持>

 その後もライブは“四季”と“7つの章”で構成されたストーリーとして進んでいくのだが、その間、衣装だけフォーカスしても、着物ドレス、黒セクシーパンツスタイル、白ビシュードレス、ボヘミアンパンツスタイル、スポーティボヘミアン、白シフォンドレス、ミニ着物ドレス、ピンクドレス、Tシャツ&デニムパンツと七変化どころではない点数となっており、披露される楽曲の数だけ芸術的かつドラマティックな演出やパフォーマンスが次々続々と飛び出し、そこには当然ながら日本人であれば誰もが知るであろう往年のヒット曲も織り込まれているという、どんなに穿った目で見ようとも驚愕、絶賛、共感せざるを得ない、彼女も影響を多分に受けているであろうマドンナ等のステージとも渡り合えるであろう、日本の音楽シーンを代表する者の矜持を感じさせる世界がそこには創造されていた。

 無論、並大抵の覚悟ではそれだけのコンサートを実現するのは不可能。チーム全体が本当に命懸けで臨まなければ、次から次へと新たなスターや革命児が生まれていくシーンにおいて、国内最高峰の総合芸術には辿り着けない。故にだ。おそらくそれを誰よりもよく理解している浜崎あゆみも全てを懸ける。写真を見てほしいが、エアリアルティシューパフォーマーの首を両手でガシッと掴んで、そのまま命綱なしで彼女が宙へ浮かんだこのシーン。一歩間違えれば大惨事になることは誰の目にも明確だと思うが、今回のストーリーを紡いでいく上で、もっと言えば、大衆を驚かせ、喜ばせ、喝采させるのがエンターテインメントだとするならば、その世界のトップランカーとして20年近くにわたって走り続けてきた彼女は、ここまでやらなきゃいけない。いや、ここまでやってこそ浜崎あゆみなのだということを、きっと彼女自身が誰よりも信じている。でなければ、あんな風にひとりの歌手が飛ぶことなどできない。

<あゆの原動力 涙ながらに伝えた「どれだけ愛せるかなんだよ」>
 
 では、そのとてつもない原動力はどこから生まれているのだろう。前述したトップランカーとしての矜持も要素のひとつではあると思うが、一番はこの日もあゆの一挙手一投足に全力で叫んでいたファンの存在だろう。そう確信した場面が7月9日の公演にあった。ライブ終盤、彼女はとあるフレーズを目に涙を溜めながら歌っていた。「例えばそう僕らは永遠に生きて行けるわけじゃないから 限りある時間の中でどれだけ愛せるかなんだよ」最新アルバム『M(A)DE IN JAPAN』の収録曲「TODAY」の一節だが、かつて「一人きりで生まれて 一人きりで生きていく」と歌い、絶望も孤独もリアルに表現することで気付けば若者のカリスマとなっていた女の子が、今、目の前にいる仲間やファンのことを想いながら「どれだけ愛せるかなんだよ」と懸命にメッセージする姿からは、いまだかつて感じ取ったことがないほどの多幸感が満ち溢れていた。

 ゆえに彼女は歌い続けられる。ステージに立ち続けられる。涙の後には笑顔を輝かせ続けられる。気合いを入れれば空だって飛ぶことができる。

<トレンディエンジェルにGackt本人まで登場! 豪華過ぎるイタズラ>

 なお、7月10日の公演では、番組での共演も話題となったトレンディエンジェルが出演。彼らがGacktの大ヒット曲「ANOTHER WORLD」を熱唱していると、なんとGackt本人がサプライズ出演してトレンディエンジェルを問い詰めるという、あゆによる豪華過ぎるイタズラまで用意されていた。当然、会場は大爆笑。これもまたファンに楽しんでもらう為なら何だってやってみせる、彼女らしいエンターテイメントと言える。

 同ツアーは、7月16日~18日 大阪城ホールにて千秋楽を迎える。いろいろ書いたが、まだこれは今回の大スペクタクルの一端でしかないので、会場に足を運ぶ人はまだまだ飛び出してくる衝撃のパフォーマンスや演出を堪能してほしい。また、8月には毎年恒例のフェスティバル【a-nation stadium fes. powered by dTV】2日目のヘッドライナーを務め、秋にはファンクラブツアー【TA LIMITED LIVE TOUR 2016】も開催と、まさにライブ尽くしの1年となる。その各ステージで今の浜崎あゆみが届ける歌、想い、メッセージにも注目してほしい。

取材&テキスト:平賀哲雄

最終更新:7月13日(水)19時55分

Billboard Japan

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。