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小水力発電装置 手作り アマ無線仲間の森さん(立山)と酒井さん(上市) 

北日本新聞 7月13日(水)21時40分配信

■2人の知識・技術生かす
 アマチュア無線仲間の立山町本郷島の電気工事業、森寿夫さん(75)と上市町広野の農業、酒井幸雄さん(74)が、それぞれの知識、技術を生かして小水力発電装置を手作りした。森さんが不要になった部品を有効活用して水車を製作。酒井さんが制御部分を担当し、自宅前の水田で3月から運転を続けている。2人のものづくりへの意欲は衰えることがなく「改良を重ねて地域貢献したい」と力強い。

 2人は30歳ごろからの友人。2011年の東日本大震災をきっかけに再生可能エネルギーに関心を持ち、小水力発電装置の構想を温めてきた。昨年夏に森さんが試作した水車で実験を始め、無線でやりとりしながら半年かけて装置を作り上げた。

 木製の水車は直径90センチで羽根は12枚。発電機は廃品の洗濯機のモーターを活用した。森さんは不要になった部品を組み合わせて仕上げ「水車のバランスに苦労したが、コストはほとんどかかっていない」と胸を張る。酒井さんが農具の洗い場として利用している水路から約80センチ流れ落ちる場所に水車を設置した。

 酒井さんは製造業に従事し、在職中に森さんと同じ第1種電気工事士の資格を取得した。今回は制御を担当し「出力が弱く、回路に工夫が必要だった」と振り返る。現在、発光ダイオード(LED)照明1本を安定して点灯させることができる。しかし2人は「まだロスが大きい」と分析し「パワーアップすれば街路灯を増やして防犯に役立てられる」と改良点を話し合っている。 (立山・上市支局長 谷井康彦)

北日本新聞社

最終更新:7月13日(水)21時40分

北日本新聞