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千里の浜でウミガメ調査 県外からボランティア15人

紀伊民報 7月13日(水)16時46分配信

 一般市民を環境ボランティアに派遣する活動をしているNPO「アースウォッチ・ジャパン」(東京都文京区)の事業で10~12日、和歌山県外からの一般ボランティア15人が、みなべ町山内の千里の浜でアカウミガメの上陸、産卵調査を手伝った。14~16日にも同事業でグループが訪れる予定。

 アースウォッチ・ジャパンは、市民が自然環境や生物の変化に対する認識や理解を深め、地球環境を守っていく社会づくりを目指し、参加者を募集して、野外での研究者の科学的な調査に市民をボランティアで派遣する事業をしている。

 今年は、みなべ町でのプログラム以外に「被災した地域の生き物調査(チョウ)」(宮城県)、「沖縄のサンゴ礁」(沖縄県)など13の調査プログラムを用意。8月20、21日には、白浜町と田辺市で「温暖化と沿岸生態系」の調査プログラムもある。

 千里の浜では毎年、NPO日本ウミガメ協議会(大阪府枚方市、松沢慶将会長)がアカウミガメの上陸、産卵を調査しており、アースウォッチ・ジャパンは今回、日本郵船の支援を受けて、みなべ町で初めて、ボランティアの調査プログラムをすることにした。ウミガメのボランティア調査は昨年から鹿児島県の種子島で始めたのに続いて2例目という。

 10~12日は、関東や近畿などから集まった日本郵船の社員と一般ボランティア15人が調査した。松沢会長の指導を受けながら浜を歩き、上陸したアカウミガメの大きさを測ったり、標識の確認をしたりした。調査は午後9時ごろから始め、遅い時には午前3時半ごろまで産卵を見守るなどした。

 東京都から参加した日本郵船社員、白井康太郎さん(26)は「趣味のダイビングでウミガメを見たことはあるが、調査では卵を産む瞬間も見ることができて感動し、貴重な話も聞くことができてよかった。調査は人海戦術の部分もあって大変だと感じた」と話した。

 アースウォッチ・ジャパンでは、来年以降も千里の浜のウミガメ調査へのボランティア派遣を続ける予定で、地元の参加者を募ることも考えたいという。一行は町内のうめ振興館を見学したり、熊野古道を歩いたりもした。参加者からは「梅と温泉で癒やされました」という声もあった。

最終更新:7月13日(水)16時46分

紀伊民報