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不幸な猫を増やさない 地域猫支援事業にワンニャン会

紀伊民報 7月13日(水)16時46分配信

 和歌山県田辺市のNPOワンニャン会(中本宣子代表)が、県の地域猫対策支援事業の第1号として承認された。活動場所は捨て猫が多い田辺市天神崎で、不幸な猫が増えないように不妊去勢手術をし、見守っていく。中本代表は「安易に猫を捨てないようにしてほしい」と呼び掛けている。

 県の地域猫対策とは、飼い猫以外の猫への餌やりやふんの適正な処理、不妊去勢手術をいう。承認されれば、不妊去勢手術費用の助成(手術券の交付)、捕獲おりの貸し出しなどの支援が受けられる。

 猫は年に2、3回妊娠し、1回に4~8匹出産する。例えば、年3回の出産で4匹ずつ産み、半数が雌だとすると、1年後には「2匹」が「38匹」に増えるといわれる。このため、同会は不妊去勢手術の活動に力を注いできた。

 同会は、6月28日付で地域猫対策支援事業の承認証と腕章の交付を受けた。有効期限は来年3月末。腕章には「地域猫対策推進員」と書いてあり、作業をする際は腕章を着ける。

 12日、天神崎の公衆トイレ付近など3カ所に捕獲おりを設置した。人慣れした猫もあり、5匹捕獲して動物病院へ連れて行った。手術後は元の場所に離し、寿命を全うするよう見守っていく。作業中、餌やりに来ている人に偶然出会い、地域猫について説明し、協力を求めた。

 同会は、支援事業の承認を受けたことで現地の猫の不妊去勢手術に本格的に取り組むため、手術や治療などの際の一時預かり、見守りを継続的にしてくれるボランティアを募っている。

 中本代表は「これまでは地域猫の不妊去勢手術費用の工面が大変だったが、これからは手術費用に悩まされることなく活動できる」とする一方、「今日も天神崎に見掛けない猫がいた。最近捨てられたのだと思う。猫を捨てるのは違法。見つけた人は警察に通報してほしい」と話している。

 ボランティアの問い合わせは中本代表(090・5369・7855)へ。

最終更新:7月13日(水)16時46分

紀伊民報