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投資法人が137億円で取得 ホテルマイステイズ金沢

北國新聞社 7月13日(水)3時7分配信

 宿泊客の増加で業績好調な金沢市内のホテルをめぐり、100億円を超える巨額の売買契約がまとまった。不動産投資信託(REIT)を手掛けるインヴィンシブル投資法人(東京)が、金沢市広岡2丁目のホテルマイステイズ金沢を137億円で取得した。同法人は、金沢のホテルは国内客だけでなく、外国人宿泊者が増えて安定した収益が得られるとみて、新たな物件取得も視野に入れる。

 売買契約がまとまったホテルマイステイズ金沢は2014年11月に開業した。建設に当たり、米投資会社フォートレス・インベストメント・グループの特定目的会社が出資し、オーナーとなっていた。6月15日、インヴィンシブル投資法人がこの特定目的会社から建物を取得し、賃料収入を分配するREITの対象物件に組み入れた。売却によって特定目的会社は数億円の利益を得たとみられる。

 ホテルはほとんどの場合、建物・不動産の所有者と、接客サービスなどを提供する運営会社が別で、所有者はテナントとなる運営会社から賃料収入を得る。マイステイズ金沢についても、オーナー会社が変わっても運営に変更はない。

 同ホテルは、金沢駅から徒歩圏内にあり、平均客室単価は今年の予想で1万2942円を見込む。北陸新幹線開業効果に伴い、244室ある客室の稼働率は80%を超えるなど、投資法人が重視する運営指標は高い水準にある。

 加えて外国人宿泊者の割合が今年1~4月に26・0%に高まり、今後も伸びが予想されることから100億円を超える大型の売買となったとみられる。取得額について、インヴィンシブルは「割安かどうかの判断より、安定した収益が得られる優良物件として取得した」と説明する。

 インヴィンシブルとホテルマイステイズの運営会社は、ともにフォートレス・インベストメントのグループに属し、兄弟会社の関係にある。マイステイズブランドで開発された各地のホテルが、続々とREITに組み入れられており、金沢にある「ホテルマイステイズ金沢キャッスル」についても、インヴィンシブルが取得する可能性は十分にあるという。

 金沢市内の都市型ホテル幹部は取得額について「今まで、金沢では聞いたことがない金額」と驚く。マイステイズの客室面積は都市型ホテル並みに広いことから、金沢のビジネスホテルとしては破格の高額取引となったのではないかと推測する。「新幹線開業で『お祭り状態』になっている。ただ、これ以上高額な取引は出てこないのではないか。ペイできるのか少し疑問はある」と話した。

北國新聞社

最終更新:7月13日(水)3時7分

北國新聞社