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【英国】テリーザ・メイ新首相が就任:2人目の女性宰相=EU離脱は実行

NNA 7月14日(木)9時0分配信

 英国の新首相に、保守党を率いるテリーザ・メイ前内相が13日就任した。英国で2人目の女性宰相の誕生となる。メイ首相は先の国民投票で欧州連合(EU)残留を支持したものの、投票結果を尊重してEU離脱に取り組み、国民投票で2分された党内や国民の団結を促す決意を表明している。
 
 キャメロン前首相は国民投票でEU残留派が敗北したことを受け、辞意を表明していた。同氏はこの日、下院で最後の首相代表質問を終えた後、エリザベス女王に辞意を伝えて正式に辞任。その後、メイ氏が女王に謁見し、新首相に就任した。
 新首相となる保守党の党首は、9月の党員投票で決まる予定だったが、対立候補のアンドレア・レッドソム・エネルギー担当閣外相が突然撤退したことを受け、メイ氏の就任が確定。同氏は予想外の短期間で、組閣や施政方針の策定を迫られた格好だ。
 
 ■新外相はジョンソン氏
 
 組閣に当たっては、EU残留派と離脱派のバランスにも配慮。財務相にはジョージ・オズボーン氏を更迭して残留派のフィリップ・ハモンド外相を指名する一方、新外相には党首選から撤退した離脱派のボリス・ジョンソン前ロンドン市長を選んだ。自身の後継である内相には、アンバー・ラッド・エネルギー・気候変動相が横滑り。新設のEU離脱担当相には、離脱派のデービッド・デービス氏が就く。
 メイ新首相はかねて「ブレグジットはブレグジット」と断言し、国民投票のやり直しを否定する一方、EU条約の第50条に基づく正式な脱退通告は年末以降に先送りする方針を示している。内政面では、貧困層や労働者階級にも恩恵が感じられる国を目指すとしており、企業に対しては従業員代表の取締役会参加や株主による幹部報酬承認を義務付ける方針だ。
 メイ新首相は、英国教会の教区司祭を父に持つ59歳。物静だがタフな実用主義者として知られる。1997年に下院議員に初当選し、キャメロン前政権下で6年間にわたり内相を務めた。キャメロン氏と同じオックスフォード大学卒ながら、名門私立出身の多くの保守党議員と異なり、高校までは主に公立校で学んだ。大学同級生の夫と2人暮らしで子供はいない。

最終更新:7月14日(木)9時0分

NNA