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熊本地震から3カ月、復興道半ば 沖縄出身者に聞く

沖縄タイムス 7/14(木) 18:01配信

 国内で初めて、2度の震度7に襲われた熊本地震から14日で3カ月を迎えた。生活インフラは復旧しつつあるが、熊本県内で住宅は国内最大規模の15万6千棟が被害に遭い、避難者も13日現在で、4870人に上る。震度3クラスの余震は今も度々発生。熊本で生活を続ける沖縄県出身者は不安を抱えながらも故郷の支援に感謝し、「今後も熊本の現状に目を向けてほしい」と呼び掛けている。

■生活困難な人まだ多い 喜久村睦貴さん(沖縄市出身)
 地震をきっかけに、熊本からの撤退を決めた工場や営業所などが多くある。それでアルバイト先が無くなってしまった学生もいる。
 熊本市の中心部では、震災をきっかけに店じまいをした飲食店などもあり、経済がまだ立ち直れていないと感じる。自分たちの見えないところで、もっと厳しい状況に追い込まれている人々がたくさんいる。
 仕事を失った人、まだ避難生活を強いられている人、生活再建のめどが立っていないお年寄りなども多い。熊本県の補助金はうまく回っていないし、本当に困っている人への支援が不足している。国や他の都道府県には、これからも熊本の現状に目を向け続けてほしい。(熊本市、熊本県立大4年)

■沖縄からのエール励み 小禄光男さん(宮古島市池間島出身)
 震災から3カ月たった今でも毎日、余震が続いている。震度3以上の揺れになると体が反応してこわばってしまう。そのストレスで体重が3キロ落ちてしまった。あの恐ろしい揺れに備えて防災グッズのかばんを枕元に置いて寝ている。
 水道や電気などのライフラインは復旧した。しかし、近所の家は半壊や全壊が多くあり、避難生活を余儀なくされている人たちも多数いる。「復興」の兆しが全く見えていない状況だ。
 多くの沖縄の知人たちから連絡をもらった。遠い沖縄からのエールが励みになっている。また、ポーク缶詰やレトルト食品のソーキ汁などの食料品も直接送ってくれる。本当に感謝している。(熊本市)

■揺れの不安つきまとう 宮里新一さん(宜野湾市出身)
 3カ月もたてば生活も落ち着くだろうと思うかもしれないが、震度7クラスを2度経験すると、もう大丈夫だろうと甘い考えは持てない。突然また、大地震が起きるんじゃないかと不安になる。有事に備えて、部屋中のドアは常に開けたままだ。片付けが手に着かず、マンション6階の自宅はまだちらかったまま。ベランダから熊本市内を見渡すと、いまだに屋根がブルーシートで覆われている。隣人宅はつい3日前に、地震でずれた玄関のドアを取り換えた。
 熊本地震に関連するニュースは減ったが、まだ日常生活を取り戻せていないことを知ってほしい。地元紙は参議院選挙期間も生活情報を発信し続け、非常に助かっている。(熊本市、シンガーソングライター)

最終更新:7/14(木) 18:01

沖縄タイムス

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