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国産ジェットMRJの整備は沖縄で 三菱航空機の地域パートナーにMROジャパン

琉球新報 7月14日(木)17時7分配信

 国産初のジェット旅客機MRJ(三菱リージョナルジェット)の開発を進める三菱航空機(愛知県)は13日までに、MRJの整備や修理、分解点検を担うアジア地域パートナーに、MROジャパン(那覇市、荒川清朗社長)を選定した。MRJを購入した航空会社などが整備を外部委託する際に三菱側が推奨する整備事業者として、北米2社と共に協業に向けた基本合意に至った。

 現在、大阪の伊丹空港で事業を行うMROジャパンは、2017年度下期にも那覇空港に拠点を移転して事業を展開する。

 三菱航空機は12日、英国の「ファンボロー国際航空ショー」で、MRJの機体MRO(メンテナンス・リペアー・オーバーホール)サービスについて3社との基本合意を明らかにした。MROジャパンのほか、香港「HAECO」の米国法人と、米国の「ペムコ・ワールド・エア・サービス」を選定。整備や修理の体制を整え、自前の整備機能を持たない小さな航空会社も含めてMRJの受注を増やしたい考えだ。

 三菱航空機は「飛行試験の段階から3社との協業を深めていくことで、MRJの商業運航時には顧客の期待に十分に応えられるよう、カスタマーサポート体制の強化と拡充に努める」とコメント。MROジャパンについては「那覇空港移転後は、日本ならではの高い品質と技術力(JAPAN Quality)を基に、アジア地域の航空会社にも受注範囲を広げる予定」と紹介した。

 MROジャパンの親会社であるANAホールディングス(東京)は「MRJの重整備から運航の妨げとなる大規模な不具合の修復に対する運航支援まで、一連の機体整備体制の確立に向けて準備を進める」とコメントした。

 昨年6月にANAホールディングスの100%出資で設立したMROジャパンは、沖縄の地理的優位性を生かして、アジア地域の格安航空会社(LCC)からの受注獲得を見据えている。那覇空港に拠点を移転する際には、ジャムコや三菱重工業、県内地銀・金融公庫、沖縄電力からも出資を得て事業を本格化する。

琉球新報社

最終更新:7月14日(木)17時7分

琉球新報