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ブラジルへの移民流入、10年間で160%増

MEGABRASIL 7月14日(木)7時7分配信

移民国家としてのアイデンティティも根底に

英国のEU離脱に関する国民投票で争点の一つとなっていたのがEUの移民政策だったが、ブラジルでもここ10年で移民の様相がかなり変わったようだ。

グローボ系ニュースサイト「G1」が6月25日付で伝えたところによると、ここ10年間でブラジルに入ってきた移民は160パーセントの増加率を示しているという。

2015年だけでも約12万人の外国人がブラジルに移民している。出身国別ではハイチが最も多く、次がボリビアだという。

ブラジル連邦警察の記録によると、2015年にブラジルに移民した外国人は11万7745人で、2006年と比較すると2.6倍に増えているとのことだ。

2015年の移民の出身国別ランキングでは首位がハイチで2年連続のトップとなる。2015年だけで1万4535人が入国した。連邦警察のデータでは2011年のハイチからの移民はたった481人だったが、ここ5年間でハイチ人が30倍と急増していることが分かる。

ボリビアからの移民も2年連続2位。2015年には8407人で2011年の1万2465人と比べると32%減少している。

2015年の移民出身国ランキングの3位から8位までは下記のとおり。

3位 コロンビア(7653人)
4位 アルゼンチン(6147人)
5位 中国(5798人)
6位 ポルトガル(4861人)
7位 パラグアイ(4841人)
8位 北米(4747人)

労働市場への影響について、社会学者であり調査員のパトリシア・ヴィレン氏いわく、2006年から2014年までの移民増加率には目を見張るものがあるという。

移民増加の要因として一つにブラジルの経済的状況が挙げられる。

「この状況を最もよく表しているのは労働市場で、移民の潮流をはかる指標となっています。ブラジルがちょうど国際的にも注目を浴び始め、働き口も増えつつありました」(ヴィレン氏)

その間、失業率は2ケタ台から1ケタ台、4.3%にまで下がり、ブラジル地理統計院(IBGE)始まって以来の低水準を記録した。この状況でブラジルは、外国人から見て仕事を得て新しい人生を踏み出す場所としての魅力を高めた。

経済危機と失業率が高くなった現在(2016年)では、ブラジルは以前ほど魅力的な選択肢ではなくなったものの、ヴィレン氏によれば、他国も経済危機の影響を受けていて、状況はさほど変わらないという。

「現在我々が生きている世界は複雑で、見る視点によって解釈が変わります。例えばハイチやアフリカ諸国の人々にとっては、厳しい移民制限政策をとるヨーロッパやアメリカ合衆国と比べると、ブラジルはよりよい選択肢に見えるのです」(ヴィレン氏)

ハイチからの移民の場合、大量の移民が押し寄せ始めたのは2010年の1月からで、ちょうど、ハイチで30万人が死亡した大地震が起こった直後だった。

「ブラジルは、人道的配慮に基づくビザを発給できるかどうかに関わらず、ブラジルへの移民流入に便宜を図るべく国際的な役割を負っていたため、ハイチからの移住者を受け入れることになりました」(ヴィレン氏)

ハイチからの移住者は難民という位置づけではないにも関わらず、特別措置法に基づき、労働者手帳のようなブラジルでの市民生活に必要な書類を早く入手できる。身分証明書等の申請書類は、全国難民評議会(CONARE)や全国移民協議会(CNIG)に提出される。

CONAREとCNIGは人道的見地から申請者が定住場所を早く見つけられるような支援を行う。ハイチ人の場合、申請書類はたいていの場合受理され、速やかに手続きが進められる。

ボリビア人はブラジルとメルコスールの協定にそって受入れが進められる。協定は域内の人の移動に関する手続きの簡素化を定めており、アルゼンチン、パラグアイ、ウルグアイ、ベネズエラ、ボリビア、チリ、コロンビア、エクアドル、ペルーの各国とブラジルの間の人の移動に適用される。

ヴィレン氏は、労働市場は移民をブラジルに呼ぶ要因とはなっているものの、もっと大きな要因として、ブラジルという国がそもそも移民で成り立っていて、今も移民が国の変貌を支えている点をあげている。

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最終更新:7月14日(木)7時7分

MEGABRASIL

TEDカンファレンスのプレゼンテーション動画

斬首動画が何百万回も再生されてしまう理由
昔は街の広場で、現代はYouTubeで。歴史を通じ、公開処刑には必ず人だかりがつきものでした。人が処刑というものを、恐ろしく不快に感じながらも、つい気になって見てしまうのはなぜか。フランシス・ラーソンが人間と公開処刑の歴史、中でも斬首刑に焦点を当てて解説したこのトークは、気分の良い内容ばかりではありませんが、同時に興味をそそること間違いないでしょう。