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史料デジタル化へ連絡会発足 各図書館が情報交換 佐賀

佐賀新聞 7月14日(木)11時43分配信

 佐賀県内で保管している古文書などのデジタルデータ化に向け、各図書館が情報交換する組織が発足する。自然災害による紛失・損傷や劣化を防ぎ、貴重な史料を後世に残す目的。図書館や教育委員会関係者が今後の管理法や連携について協議する。22日、佐賀大図書館で初会合を開く。

 組織名は「史料保存問題図書館連絡会」。佐賀大名誉教授の長野暹氏と穗屋下茂氏が公的図書館や教育委員会に呼び掛け、現在、県立図書館や武雄市図書館など6機関が参加の意向を示している。

 データ化するための予算や人員の確保、各図書館にある史料の把握、デジタル保存した史料の活用策などを協議する。県立図書館では2011年度からデジタルデータ化した古文書や古い絵図など約4万点を一般公開しており、そのノウハウも共有する。従来のマイクロフィルム保存は数十年で劣化したり、再生機械の補修が難しかったり課題がある。

 13日、県庁で会見した穗屋下氏は「東日本大震災では津波で多くの史料が流された」と複製化できるデジタル保存の重要性を訴えた。長野氏は「熊本地震でも多くの文化財が被災するなど、いつ何があるか分からない。史料保存は急務だ」と語る。

最終更新:7月14日(木)11時43分

佐賀新聞