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《消えた鉄道今昔》旧国鉄信越線 横川―軽井沢 アプト式路線

上毛新聞 7月14日(木)6時0分配信

◎難所つないだ めがね橋

 旧国鉄信越線の横川―軽井沢間のアプト式路線(11・2キロ)は1963年、新線開通に伴い廃止された。

 開通は1893年。26のトンネルと18の橋梁(きょうりょう)が造られた。標高差553メートルの峠の難所を抱え、最大勾配は全国屈指の66・7パーミルに達した。機関車に取り付けた歯車をラックレールとかみ合わせて進行するアプト式が採用され、専用機関車「ED42」が活躍した。

 廃止後、横川―熊ノ平間の約6キロが遊歩道「アプトの道」として整備された。峠の遺構である旧丸山変電所や橋梁、トンネルなどの鉄道れんが構造物群が国指定重要文化財として保存されている。中でも碓氷第三橋梁は、200万個以上のれんがを使用した国内最大のれんが造りアーチ橋で「めがね橋」として親しまれている。

 めがね橋を通過する列車を撮影した向郷(こうごう)輝一さん(80)=安中市=は「横川方面に峠を下る列車でED42の三重連だった。トンネルの中で見えないが、軽井沢側にも1両、ED42を連結していた」と振り返る。

最終更新:7月14日(木)6時0分

上毛新聞