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進路について子どもと意見が分かれたら、どうする?

ベネッセ 教育情報サイト 7月14日(木)14時0分配信

もうすぐ夏休み前の三者面談の時期を迎えます。受験生の保護者にとっては、志望校について子どもと先生と話し合う重要な機会です。ただ、「子どもが三者面談で、想定外の高校の名前を出してきて困った…」という先輩保護者のかたもいるようです。そんな場合は、どうしたらよいのでしょうか。

志望理由を聞いたうえで、対応を考えて

三者面談直前に突然予想外の高校名を子どもが挙げてきたら、保護者としては当然驚いてしまいますが、まずは気持ちをぐっと落ち着かせて、なぜその高校を志望するのか理由を聞きましょう。子どもは「突然こんなことを言ったら反対されるかも…」と思いながらも、「ここが自分の志望を打ち明けるチャンスなのだ」と勇気を出して話しているのですから、頭ごなしに否定したりせずに理由を聞いてあげたいですね。途中で保護者が否定したり、理由に反対したりしてしまうと、子どもが本当の気持ちを言うタイミングを失ってしまいます。以上を前提としたうえで、子どもが話す志望理由や高校のタイプ別に下記のような対応が考えられます。

◎理由が漠然としている場合
「制服がかわいい学校がいい」「友達が行くって言っているから」という理由だけで進路選びをしているのが気になる場合は、3年間を過ごす大切な場所を選ぶ時に、大切な視点は他にないか、整理してみるように促しましょう。具体的には、学科やコース、通学時間や手段、進路実績、部活動、行事、校風や教育方針、難易度、さらに共学か否かなどです。紙に書き出し、子どもの条件に合う学校を整理しましょう。自分が学校を選ぶ際に譲れないポイントがはっきりするかもしれません。志望校がある程度絞れたら、夏休み中の学校見学、秋の学校説明会などに足を運んで、校風や雰囲気を比較しましょう。実際に足を運んでみると、より具体的に高校生活をイメージできるようになるからです。

◎志望校のレベルが高すぎる場合
志望理由は納得できるものの、「うちの子にはレベルが高すぎるのでは…」と心配する保護者もいるかもしれません。しかし、まだ夏の時期、成績は今後大きく変動する可能性があります。今の時点でレベルを下げ、安全志向で志望校を選んでしまうと、受験勉強のモチベーションも高まりませんし、気が抜けて不本意な結果になってしまうことさえあります。また、入学後になんらかの壁にぶち当たった時、「自分が選んだ学校ではないから…」と前向きに取り組むことができなくなるかもしれません。入学するのは子ども自身で、大切なのは本人の納得感です。できるかぎり子どもの希望を尊重してあげましょう。ただ、万が一のことを考え、併願するならどの高校か、一緒に調べておくとよいと思います。併願候補の高校に見学にも行き、通ってもよいと思える学校を探しておきましょう。

◎志望校のレベルが低い場合
上記とは逆で、我が子ならもう少し上の学校が目指せるのに…というパターンもあると思います。そんな場合は、現時点での志望校と、そこよりも少しレベルが高めの高校の体験授業の両方に参加させ、比較させてみてはいかがでしょうか。授業中の生徒の様子、先生と生徒の言葉遣いや距離感、質問に対する先生の答え方などに注目してください。同じ教科でも進め方はきっと違うはずです。どちらのタイプの学校が、自分がなじめそうかといった視点で参加するとよいと思います。また、進学実績もチェックしましょう。学力の高い生徒が切磋琢磨して、難関大学に多くの合格者を出している高校もあれば、入学時の偏差値が低くても、丁寧な指導で生徒の学力を伸ばしている学校も多数あります。目先の偏差値だけにとらわれないようにしましょう。

◎もっとオススメしたい高校がある場合
ユニークな教育方針などが理由で、保護者が我が子にオススメしたい高校がある場合もあると思います。ただ、「この学校の教育はすばらしいから」と強く言われても、子どもは納得するどころか、「私はお母さんと違う」などと反発してしまうこともあります。その際も、大切なのは、焦らずにまずは一緒にすすめたい学校に足を運ぶことです。子どもは「保護者の言いなりはイヤ」という理由で反対しているケースも多く、実際に先輩たちの学校での様子にふれると「意外といいかも」と思ってくれるケースもあるからです。「実際に見て、気に入らなければ候補から外してよいので、まずは一度見てみよう」と声をかけ、決定権は子どもにあるのだと伝えれば、子どもは態度を軟化させ「そこまで言うのなら、きっと何か理由があるはず」とその高校に興味をもってくれるのではないでしょうか。

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最終更新:7月14日(木)14時0分

ベネッセ 教育情報サイト