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【高校野球】早実・清宮幸太郎は「やっぱり別格」 打撃の秘密は左腕の使い方にあり!?

Full-Count 7月14日(木)8時52分配信

普通の右投げ左打ちの打者と比べて左腕の使い方が秀逸!?

 7月14日、西東京大会3回戦に臨む早稲田実。前回の初戦では初打席の初球をホームランにした清宮幸太郎だったが、今回はその特異な技術を紹介しよう。

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「右投げ左打ちの選手はここ10年の動きを見ると、敬遠されている傾向にありますけど、清宮君の場合、それは関係ないんじゃないですか」と語るのが、福島の強豪・聖光学院の斎藤監督。これは、今年3月に練習試合をした後のコメントだ。

 聖光学院戦で放ったのは、高校通算27号本塁打。低めのストレートだった。打った瞬間、外野手が一歩も動けない豪快な当たり。この試合、本塁打が多く出ていた。他の選手は「行きそうかな、行きそうかな、入った」という感じだったが、清宮の場合は打った瞬間、「文句なし!」と確信できるものだった。

 斎藤監督は特にバッテリーに指示を出していなかったようで、「全国トップクラスの清宮君がどんなものか、試してきなさいと話しました。攻め方を見ると、結構厳しくついていたのではないでしょうか」と話す。

 打席を振り返ると、聖光学院戦の第2打席では詰まりながらもセンター前ヒットを打っていた。この打席を見て、斎藤監督は「彼が凄いのは右投げ左打ちながら、左肘の使い方が上手く、左脇がなかなか出てこないんです。普通の打者では早く回ってしまうんですけど、彼の場合、綺麗に畳むことができていて、インコースに対しても厳しいコースが来ても押し込んで打ち返せる強さがあります」と左腕の使い方を評価していた。

オフに取り組んだトレーニング、「筋力量を上げることを意識してやってきた」

 右投げ左打ちの選手は、スイングするときに左脇が空いてしまい、ロスのあるスイングになってしまうことが多い。「右打者は右ひじを畳んでインパクトに持っていきやすいのですが、特に右投げ左打ちの選手は左肘が空きやすい。右利きですから、左が上手く使えないのは仕方ないことなのですが、ただ、清宮君は右利きであの技術力の高さですからね。潜在的に左利きなのか。それともご家庭でそういうトレーニングをやっているのかもしれませんね。私は甲子園、U-18、国体で清宮君を見てきましたが、やっぱり別格だと思いました」。斎藤監督も脱帽の打棒を見せた。

 今まで清宮の打撃を見ていくと、リストが早く返りすぎず、上手くボールを手元まで呼び込んで打っていた。その時、打つ直前の左肘の動きを見ると引っ張るか、逆方向に打ち返すか、その打ち分けができていたのだ。これは特異な技術といっていいかもしれない。

 豪快な当たりは昨秋、しっかりとトレーニングした影響だと語る。「体重はそんなに変わっていないと思いますけど、筋力量を上げることを意識していろいろやってきました」。筋力トレーニングをすると、体が重くなってしまうのではないかと懸念する選手もいるようだが、清宮はそれを否定し「それは重くなるようなトレーニングをやっていると思いますし、僕はそうならないようなトレーニングをしてきました」とさらりと答えた。今年、走攻守の動きがだいぶシャープになっているのを見ると、それはできたといえるだろう。

 清宮のスイング軌道自体はリトル時代から変わっていない。コンパクトなスイングでボールを捉える中でも、筋力アップにより、さらにボールを飛ばす力がついてきている。1年の時から金属バットは彼にとって鬼に金棒だと感じていたが、その思いはより強くなっている。14日の3回戦、都立秋留台戦でのバッティングにも注目しよう。

(記事提供:高校野球ドットコム)

高校野球ドットコム編集部●文

最終更新:7月14日(木)9時5分

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