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来週から決算発表、日本高炉は上期業績底ばい。ポスコ、CSCは好収益

鉄鋼新聞 7月14日(木)6時2分配信

 日本の鉄鋼メーカーは来週22日の東京製鉄を皮切りに、4~6月期業績と通期業績見通しを発表する。日本高炉メーカーは月末の28日、29日に集中しているが、短期間での大幅な円高進行によるマイナスインパクトが大きく響く。鉄鋼事業の採算が水面下に落ち込んだ1~3月期業績から改善できずに底ばいが続きそう。7~9月期も含め、今年度上期は為替換算差などストック面の評価損も加わって、相当に厳しい業績が避けられない状況にある。

 日本高炉のそうした低迷ぶりと対照的に、韓国のポスコや台湾CSCは好決算になりそうだ。韓国ポスコはすでに今年1~3月期、国内製鉄事業が中心となる単独実績で営業利益率が10%を超えた。4~6月期単独実績も(1)中国からの安値流入材が減少したことで国内市況が上昇(2)現代製鉄の高炉生産トラブルによる韓国国内需給タイト化―などに加えてウォン安基調がプラス要因になったとみられ、引き続き営業利益率は10%を超える見通しにある。
 ただ、インドネシアの一貫高炉事業「クラカタウ・ポスコ」など海外鉄鋼事業および貿易・建設・エンジニアリングなど非鉄鋼事業の収益は低迷しているとみられ、連結ベースの上乗せ幅は限定的となる見通し。
中国ミル、黒字7割に/1~5月は業績改善/6月以降不安要素も
 台湾・中国鋼鉄(CSC)の業績も改善が顕著だ。昨年10月~今年1月まで単月で連結営業赤字が続いていたが、2月に黒字転換してから5月には営業益29億8500万台湾ドル(約99億円)で前月比68%増となり、大幅な増益トレンドとなっている。ポスコやCSCは日本ミルよりも「市況連動ゾーンの販売比率が高い」とされ、春先までの東アジア市況上昇が反映されやすい構造にある。 
 中国ミルも5月までの業績は改善傾向だ。業界団体の中国鋼鉄工業協会によると、加盟鉄鋼企業の1~5月の利益総額は87億3600万元(約1300億円)となり、前年同期の8倍超に達した。赤字企業は全体の28%で前年同期に比べ13ポイント縮小。全体の利益率は0・83%とまだ低位にとどまるが、一時期の大幅赤字採算からは脱した格好に見える。ただ、5月からの国内市況下落で6月決算からは利益の目減りも予想される。

最終更新:7月14日(木)6時2分

鉄鋼新聞