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軽量かつ業界最高レベルの耐衝撃性を誇る自動車のドアトリム

ニュースイッチ 7月14日(木)12時9分配信

トヨタ紡織が開発。植物由来で割れにくい独自開発の樹脂素材で

 トヨタ紡織は自動車のドアの内張りパネル「ドアトリム」を従来比3割軽量化する技術を開発した。植物由来で割れにくい独自開発の樹脂素材を特殊な構造に発泡成形し、耐衝撃性も世界最高レベルとした。既に量産技術を確立し、自動車メーカーに軽量ドアトリムの提案を開始したほか、他の内外装部品や非自動車分野での実用化も目指す。

 ひまし油を原料とする植物由来のポリアミド11(PA11)をポリプロピレン(PP)に添加した複合材料を発泡成形する。材料自体は2013年に豊田中央研究所(愛知県長久手市)と共同開発していた。「サラミ構造」という3相構造にすることで、PPの約10倍の強度を持つ。一般に発泡樹脂は軽く、衝撃に弱い。鋭利な形状に割れるシャープエッジ破損も課題だ。

 今回の複合材料は高い衝撃強度に加えて、一定の曲げ弾性も確保しており、衝突時に割れにくい。シャープエッジ破損を防ぎ、事故時の安全性を高められる。

 後は従来PPでつくっていた内装品や外装品の置き換えや、スーツケース、パソコン筐(きょう)体といった他産業への応用を目指すという。

最終更新:7月14日(木)12時9分

ニュースイッチ