ここから本文です

熊本城の早期復元願い 相模原の継ぎ紙作家「作品の展示場所を」

カナロコ by 神奈川新聞 7月14日(木)9時30分配信

 和紙を重ね合わせる「継ぎ紙」という技法を使い、絵を描く創作活動を続ける山下純一郎さん(69)=相模原市緑区牧野=が、熊本地震で被害を受ける前の熊本城を描いた。熊本地震で最初の震度7発生から14日で3カ月。「早く復元できるよう願いを込めた」と山下さん。被災地を元気づけるため多くの人に見てもらいたいと、展示場所を探している。

 埼玉県出身の山下さんは幼い頃から絵やデザインに興味があり、19歳のとき東京都内の着物デザイン事務所に入り、デザイナーとして修業。25歳で独立し、歌舞伎役者の松本幸四郎さんや、歌手のジュディ・オングさんのブランド着物を手掛けてきた。

 山下さんは約30年前、着物デザインの図柄をもっと多くの人に見てもらいたいと、和紙を重ねて貼り合わせる平安時代に生まれた「継ぎ紙」という和紙工芸の技法を使い、この上に手書きで花や風景を描き加える新たな手法を考案。和紙の柔らかな風合いを生かした作風が特徴の「継ぎ紙作家」として創作を続け、2004年から旧藤野町に移り住んで活動している。

 山下さんは、熊本地震が発生した4月14日が自分の誕生日だったことに縁を感じ、作家として応援できることを模索。地震により石垣が崩れるなど甚大な被害を受けた熊本城が早く復元できるよう願いを込めて、約2カ月かけて絵を完成させた。

 作品は縦約40センチ、横約60センチの大きさで、朝日を浴びる熊本城と桜の木を組み合わせた。山下さんは「希望に満ちた作品を描いた。熊本を含め、多くの人に見てほしい」と、作品の展示先を探している。

 問い合わせは、山下さん電話042(689)2686。

最終更新:7月14日(木)9時30分

カナロコ by 神奈川新聞