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台湾からの誘客強化 江ノ電、高雄メトロと協定

カナロコ by 神奈川新聞 7月14日(木)17時45分配信

 台湾からの誘客を進めてきた江ノ島電鉄(藤沢市)が、取り組みの強化に乗り出した。6月に台湾南部の高雄市を走る地下鉄「高雄メトロ」と観光連携協定を締結。同社は台湾北部のローカル線・平渓線ともすでに友好協定を結んでおり、両鉄道との連携を足掛かりに台湾全土への浸透を目指す。

 今回の協定は、高雄メトロ側からの打診がきっかけ。江ノ電と平渓線の交流を知った高雄メトロが、昨年から今年にかけて次世代型路面電車(LRT)を部分開業させた記念に、江ノ電との交流を希望した。

 「こちらとしても願ったりかなったりの申し出だった」と語るのは、江ノ電側の担当者。高雄市は国際的な港湾を抱える台湾第2の都市で、「台湾全土にマーケットを広げるには良い機会」というのだ。

 江ノ電は7年前から、親会社の小田急電鉄や藤沢市、市観光協会などと台北市の国際旅行博に出展。2013年には、平渓線との観光連携協定の締結(今年3月に友好協定に発展)にこぎ着けた。

 江ノ電沿線の風景が人気アニメのモデルになった影響もあり、台湾人の利用客はここ数年増加。同社は「台北では江ノ電のイメージがだいぶ定着しつつある。政治に振り回されず親日的でもあり、台北以外の都市でもPRを進めていきたい」と構想を語る。

 今回の協定を受け、江ノ電は15日から、平渓線と一緒に取り組んでいる「沿線パスポート」の相互配布事業を高雄メトロとも始める。同パスポートはそれぞれの沿線の協力店・施設で値引きやグッズの贈呈が受けられる特典付きガイドブック。江ノ電の使用済み一日乗車券を台湾に持参すると、平渓線または高雄メトロのパスポートが入手できる。

 今後の展望について、同社は「鉄道間の単なる友好事業ではなく、観光施策として取り組んでいく。沿線に立ち寄ってお金を落としてもらって、お互いにウィン・ウィンの関係を築いていきたい」と語った。

最終更新:7月14日(木)17時45分

カナロコ by 神奈川新聞