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「ポケモンGO」聖地となった束草、サービス前の韓国でプレイ可能に

ハンギョレ新聞 7月14日(木)18時14分配信

13日午前、束草(ソクチョ)行き高速バスは売り切れ・行列ナイアンティック社と任天堂が開発した拡張現実ゲーム「区画地図」上で韓国領土から除外された地域で可能に正式リリース地の米国などで新しい文化現象

 全世界に吹き荒れる仮想モンスター狩りのブームが韓国でも湧き起こった。6日に米国などでサービスが開始された拡張現実(AR)ゲーム「ポケモンGO」が1日でダウンロード1億件を超えたことに続き、まだサービスされていない韓国でも、江原道の束草(ソクチョ)など一部の地域でプレイ可能という事実が知られ、「ポドク」(ポケモンマニアを意味する言葉)たちが該当する地域に殺到した。13日午前、平日にもかかわらずソウル発束草行き高速バスのチケットはほぼ完売した。

 日本のゲーム会社任天堂と拡張現実ゲーム専門業者ナイアンティックが共同開発したポケモンGOは、利用者が位置情報システム(GPS)を使って現実世界を歩き回り、ピカチュウなどの「ポケモン」を捕まえ育てる形のゲームだ。国内ではまだサービスされていない状況にもかかわらず、12日夜からゲームコミュニティーやSNSなどで「束草や高城(コソン)、襄陽(ヤンヤン)などの地域でゲームができる」という情報が流れ、獲得したポケモンやその周辺に表示されたポケモン体育館(ポケモンを訓練するところ)などを証明する書き込みが複数上がった。ナイアンティックが2012年に拡張現実ゲームのサービスを開始した際、全世界を菱形に割り当てた「区画地図」を基に正式な発売国を管理したが、束草をはじめとする江原・嶺東(ヨンドン)北部や鬱陵島(ウルルンド)などがこの地図上では韓国の領土から除外されたために起きた事態だ。

 13日午前、ソウル市の東ソウルターミナルの束草行き高速バスのチケットは完売し、行列ができる事態が起きた。東ソウルターミナルの関係者は「12日の午前にはバス2台が完売したが、今日午前は束草行きバスが7台売り切れ、残席1、2席のバスも多かった」と話し、「今日は一体何が起こったのか」と問い返してきた。カメラアプリ開発会社ジェイピー(JP)ブラザーズは、会社をあげ団体で 「ポケモン狩り」のために束草へ向かった。個人ブログなどには、束草の刺身店などの食堂でゼニガメのようなポケモンが表れた証拠写真が次々と上がった。この日、束草市役所は公式フェイスブックに無料のWi-Fiゾーンマップを再度アップし、「(ゲームのおかげで)束草市役所もがんがん宣伝になります。今日思いがけず訪れた楽しみです」と書き込んだ。

 ポケモンGOが正式にリリースされた米国、ニュージーランドなどでは、ポケモンGOが単純なゲームの枠を超え、デジタル時代の新しい文化現象として位置づけられると「ワシントンポスト」など外国通信が報じた。米国バーモント州のあるレストランでは、ポケモンを探して訪れる客に無料のWi-Fiサービスと携帯電話の充電を提供するという広告を出すなど、ゲームは新しいマーケティングの手段になりつつある。

 ゲームの人気には予期せぬ問題も続出している。ボルチモアでは、ゲームをしていた男性が武装した二人の男に携帯電話と金銭を強奪される事件が起きた。ニューヨークの地下鉄は「ポケモン捕獲のために地下鉄線路内に飛び降りないように」という警告を貼り出した。米ワシントンのホロコースト博物館は、現地時間12日、ポケモンを捕まえようとする人々が殺到したため「ナチスの犠牲者を追悼する博物館でゲームをすべきではない」と、ゲームから博物館を除外する方法を探っていること明らかにした。

 過去数年間コンソールゲームの低迷で停滞していた任天堂は、スマホゲームの新しい時代を開いたとの評価を受け、11日と12日の株価が24.5パーセント、12.73パーセント急騰した。

パク・スジ、チョ・スンヒョン、ファン・クムビ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

最終更新:7月14日(木)18時14分

ハンギョレ新聞