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矢後県議、不正認める 政務活動費

北日本新聞 7月14日(木)1時5分配信

◆領収書偽造、書籍460万円購入せず

 県議会副議長の矢後肇氏(56)=自民、高岡市醍醐=が2010~14年度に政務活動費で約450冊、約460万円分の書籍を購入したと報告した内容に虚偽があった疑いで、矢後氏は13日夜、富山市西田地方町の法律事務所で会見し、約460万円分全てに架空請求の不正があったと認めて謝罪した。早期にこの額を県に返納する。議員辞職については「後援会や支持者と相談して決める」と述べるにとどめた。

 北日本新聞の調べでは、矢後氏は10年4月から14年9月までの間、毎月末に10冊ほど、金額にして計10万円前後の書籍を全て南砺市内の同じ書店で購入したと報告。収支報告書には同店の領収書を添付していたが、書店側には矢後氏との売買の記録はなかったことが分かっていた。

 矢後氏は弁護士とともに会見場に現れ、「県民の県政に対する信頼をそこねた」と頭を下げ、報告していた約450冊について実際は1冊も購入していなかったと説明した。収支報告書に添付した書店の領収書は、過去に同店を利用した際に受け取った領収書が手元に残っていたため、印鑑を自ら用意するなどして偽造していたと明らかにした。書籍はインターネットの図書目録から無作為に選んだとした。

 不正の動機については「返還するぐらいなら取っておこうと考えた」と話したほか、不正は10年4月ごろから始め、14年夏に発覚した野々村竜太郎元兵庫県議による政務活動費問題を受け、同様の行為に当たると考えやめたと説明。自ら不正を明らかにしなかったことについては「隠し続けていた自分に心の弱さがあった」と語った。

 政務活動費の不正支出を巡っては近年、元兵庫県議が同県議会から刑事告発された。同県警は詐欺と虚偽有印公文書作成・同行使容疑で書類送検。神戸地検が在宅起訴し、神戸地裁は約913万円をだまし取ったとして有罪判決を言い渡した。


■副議長辞任へ
 矢後氏は、近く副議長を辞任する意向を明らかにした。

 県外に出張している大野久芳議長が戻った後、副議長の辞職願を提出する。自民会派を離脱する考えも示した。

北日本新聞社

最終更新:7月14日(木)11時7分

北日本新聞