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古座港が国の「みなとオアシス」に認定

紀伊民報 7月14日(木)16時46分配信

 和歌山県串本町古座の古座港が、施設やスペースを活用し、住民参加による地域振興の取り組みが継続的に行われる地域交流拠点として、国土交通省の「みなとオアシス」に認定・登録される。県内で2カ所目。24日に古座港であるイベント「熊野水軍古座河内祭の夕べ」で交付式が行われ「みなとオアシスこざ」として町が登録証を受ける。

 古くから地域の中心である港の資源を活用し、その施設・地区を地域内外の人の交流拠点とするため、住民参加型の「みなとまちづくり」を目指す制度。港湾管理者等からの申請に基づき、国土交通省地方整備局長等により認定・登録され、さまざまな支援を受けられる。

 登録条件は、地域住民や観光客が交流できる空間があり、地域や観光の情報を発信する機能がある▽適切な管理運営が行われている▽イベントの実施等みなとのにぎわいをつくり出す活動が住民参加で継続的に行われている―ことなど。

 県内では、2015年12月に和歌山下津港の施設やスペースを活用する「みなとオアシス和歌山」が登録されて以来2カ所目。全国では90カ所目。みなとオアシスこざは、町や県、関係者でこれまでワークショップ等をし、事業計画を検討。町が申請し、県が推薦した。

 古座港周辺には、南方熊楠が研究フィールドとした「南方曼陀羅(まんだら)の風景地」として、文部科学省から国の名勝指定を受けた九龍島(くろしま)がある。近隣にはウバメガシ群生林があり自然風景豊かな地域で、その特性を生かした古座川や海でのカヌー体験、体験型観光も実施されている。河川や港湾を利用した河内祭や関連イベントの「河内祭の夕べ」、花火大会の開催の他、隣接する動鳴気漁港では珍魚釣り大会やジオクルーズなど海を利活用したイベントも開かれている。

 みなとオアシスこざは、これらの地域の魅力を伝え、交流拠点として地域振興を図る。近くのJR古座駅構内に事務所がある古座観光協会が、休憩スペースやトイレ、駐車場を有する基本施設の役割を果たす。地域振興の取り組みができる施設としては、レンタサイクルやレンタルカヌーを提供する同協会の総合案内所があり、周辺にはサイクリングルートやハイキングコース等もある。

 登録により、みなとオアシスのシンボルマークの使用、国土交通省・地方整備局等のホームページによる広報、道路地図への掲載や道路標識設置の支援などが受けられる。

 国交省近畿地方整備局港湾空港部港湾計画課の桑原賢二課長補佐は「地方の港で小規模だが、カヌーによる水辺を使ったアクティビティーを売りにしているところが面白い」と話している。

 町産業課は「今までも、古座港を中心としたエリアでアウトドアやイベントが実施されているが、登録により各地でPRしてもらえるということもあり、より一層発展していけば」と期待を寄せている。

最終更新:7月14日(木)16時46分

紀伊民報