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紀南で5橋2トンネルが緊急措置段階 道路施設点検

紀伊民報 7月14日(木)16時45分配信

 和歌山県や市町村などの道路管理者が2015年度に道路施設を点検した結果、紀南では田辺市が管理する2橋と串本町管理の1橋、新宮市管理の2トンネルで、老朽化が深刻で緊急な対策が必要な「緊急措置段階」であることが分かった。各市町は、一部応急措置をしたほか、通行止めにして対応を検討している。

 山梨県の中央自動車道笹子トンネルで12年に、天井板が崩落した事故を受け、道路管理者はすべての橋やトンネルなどを、5年に1度近接目視点検するよう義務付けられている。

 県内の道路管理者で構成する本年度第1回「県道路メンテナンス会議」が13日、和歌山市の県民文化会館であり、15年度の点検状況が報告された。

 道路を管理する県、市町村、国土交通省、高速道路会社が計2186橋を点検。このうち、4段階で最も緊急性が高い「緊急措置段階」は5橋で、次の「早期措置段階」は193橋だった。

 「緊急措置段階」の橋は、田辺市の市道秋津町33号線の秋津橋(1971年建設)、同市龍神村の市道菅小家坂線の菅小橋(76年建設)、串本町の町道幸通1号線の鴨白橋(36年建設)など。

 秋津橋は橋脚のコンクリートが剥がれ、鉄筋が露出するなどしていた。人が渡れるつり橋の菅小橋は、床下のワイヤ9本のうち3本が切れ、床板も腐っていたという。両橋は現在通行止めにして対応の方針を検討中という。

 鴨白橋は主桁が腐食し、一部が欠損していることが分かった。一時通行止めにしていたが、交通に支障が出るため、応急措置をして通行止めを解除している。町は本年度中の早い時期に架け替える予定にしている。あとの2橋は橋本市管理の橋谷橋と有田川町管理の高木橋。

 トンネルは15年度、道路管理者が79施設を点検。このうち「緊急措置段階」は2施設。新宮市の市道志古尾頭線の志古1号トンネルと志古2号トンネルで、いずれも岩盤の亀裂や落石があり、現在は通行止めにして対応の方針を協議中という。「早期措置段階」は13施設だった。

 道路管理者は、県内1万2094橋、363トンネル、道路付属物332施設を5年間で点検することになっている。本年度は3188橋、60トンネル、41施設の点検を予定している。

最終更新:7月14日(木)16時45分

紀伊民報